旅人が夢というのなら

風花レン

エピローグ


ゆっくりと流れる風は当然強くなることがある。

風は決して待ってくれない。

ーーー置いてかないで



炎は闇夜を切り裂く英雄だ。

太陽が沈んだ時さえも、生き物は確かな光を求めた。

ーーー貴方は私たちの希望です



大地は鼓動する。

生き物たちは何故かそれを理解出来なかった。何故なら大地が生きることは当たり前だと認識していたからだ。

ーーー私は…本当の生きる意味を見つけてしまった



水は生き物の糧となる。

彼らに抵抗権はない。生き物、植物よりも蹂躙されているは彼らだと人間は言った。

ーーーその選択は必ず後悔することになるぞ



魔は惑わす。何もかもを。

万物は魔を避けて生きることは許されなかった。

それが例え神であろうとも。

ーーーもう…やめようよッ!



世界は求めた、希望を。

世界は懇願した、理想を。

無慈悲に自分たちの楽園を語り、代行をさせた。

偽り正義を振りかざし、ありもしない敵を敵とした。





ーーーああ、もし夢がかなうとしたら、もう一度やり直してみたいなぁ

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