かつて登山サークルに属していた祥子は一人で山を登っています。登山サークルでは昔、事故が起きていて――。丁寧な山登りの描写に引き込まれました。後半の展開も、山を登ってきた祥子ならではで、派手さは無くてもじんわりと心の中に染み込んできました。最後のオチには、ほっこりします。