第1話 出来事の発端……
それは些細な出来事だった……
その日の業務終了後。仕事の流れに不満を感じた俺は、仕事の不満を上司に相談しただけだった……
しかし、上司はそれを真剣に受け取ってはくれずに、却って
俺はもちろん、その言葉に反応してしまって反論をするが、上司は更に俺を非難してきた。
今までのストレスと我慢の限界だったのだろう……。気付いた時には上司の
たまたま付近を通り掛かった同僚に押さえられて、俺は上司を殴る事は無かった。
上司は何かの捨て台詞を発しながら事務所の方向に逃げて、俺が最悪の過ちを犯す事は防げられたが……、上司は俺の行った行為を直ぐに上層部に報告したのだろう。
翌日……
俺は普通に出社して、作業着に着替えるために、更衣室に向かうため廊下を歩いていると、上司は俺を待ち構えていたのか、事務所の横を通り過ぎようとした時に、事務所の扉が急に開き、上司が道を防ぐように出てくる。
「早見君……」
「あっ、西岡さん…。昨日は、すいませんでした!!」
俺は上司の西岡に頭を下げる。
昨日行った行為を反省しており、着替えを済ましたら上司に謝罪しようとしていた。
「まぁ…、君の気持ちも判らないでも無いが、社会人なんだからさ!」
「やって良い事と悪い事位分かるよね!!」
西岡は勝ち誇った表情をしながら言う。
糞野郎が!
「はい…」
「本当に申し訳有りませんでした!」
俺はムカつきながらも、上司の西岡に対して深々と頭を下げるが……
「早見君……。その件で、所長が事務所に来て欲しいって」
「えっ、まだ着替えてないですが…」
「あぁ、着替えなくても大丈夫…」
「こっち来て…」
「あっ、はい…」
上司の西岡に連れられて事務所の中に入る。
事務所内は普段、事業所長・俺の上司の西岡・別の部署の上司・女性事務員さんの4人だが、事務員さんはまだ出社していなくて、別の部署の上司も不在らしく、事務所内に居たのは所長だけだった。
事務所の奥が所長の席と成っており、所長が険しい顔しながら俺と西岡を見つめていた。
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