第5話 毒

街角が 

どこかへの入口に変わる

風に憑き 届く魅惑の香り

咲き乱れる黄色い花


誰に

教わったのかも知らない

小さな罪悪感と覚えた味

赤い花の甘い蜜 


したたかに

色を放ち

香りを漂わせ

それは 身を栄え守るすべ


ふと立ち止まる

もうここは罠の中

群がる虫たちのよう

誘われたわたし


おいで

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