第4話 暮色

太陽が沈んでゆく

淡く儚い空が好き

あなたを思い出すから


風が温度を運んでくる

揺らぎ流れる時間ときの波

いつもの場所 

ふたりだけの秘密


水色の空は 藍を経て黒を纏い

あなたのぬくもりに触れる

瞬く光 楽しそうに

星の名前を教えてくれたね


もう会えないとわかっていたら

それでも何ができたでしょう

きっと叶わないと知っていても

夕焼け道 重なる影のように

ずっと離さないから


また終わってゆく

私は今日を生きました

苦しみ痛み 愛おしいほど

刻み続けよう


ただ 

忘れたくない

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