1しょうがい  短編番

牛寺光

第1話

もしあなたが名家のお嬢様になれるならなりますか。こう聞かれて「いいえ」と答える人は少ないんじゃないでしょうか。ただしそれが足を不自由にしてもかと聞かれると多くの人が迷うのではないでしょうか。

自己紹介をしますとわたしは大平めい。父が仕事で成功して裕福な家庭に育ちました。ただ生まれつき足が不自由で歩けても10歩、それ以上動こうとしても疲れて動かなくなってしまう。そんな障害のせいで体育には参加できない、学校行事もほとんどダメそもそも車椅子を手放せないようなか体です。そんなわたしでも色々な人のおかげで義務教育を終わらせられました。そして明日高校に行くにあたって一人わたし専属のメイドを迎えることになっりました。主な業務内容はわたしの話し相手になることと休日のお出かけの時に車椅子を動かすこと。住み込みで食事三食つき。これが世間一般からみてどうなのかわかりませんけどホワイトだといいのですが。


昨日は緊張と楽しみが混ざった感情のせいで寝られなかったです。学校行事は恐怖以外の何ものでもなかったので初めての経験でした。さて面接会場はわたしの家の会議室のようなところで行います。時間を見ると面接開始まであと一時間しかありません。わたしは立つことすらつらいので着替えには時間がかかってしまうのです。

着替え終わったのは面接開始まであと10分、ぎりぎりでした。

面接会場につくともう二人いました。今日面接は2人のはずですからもうそろっています。一人目が直立不動状態を維持してる人、もう一人はわたしより幼い見た目をした女の子でした。ただ目にその見た目に似合わないほどの深いくまがあり一目見ただけでも安眠ができてないことがわかるほどのものです。そして面接が始まりました。方式はわたしと父、立候補者の三人だけで行います。最初は直立不動だったお姉さん。父はわたしが決めるべきと言って質問を考えてくれません。とりあえず昨日作った原稿を元に質問します。

「この仕事に着いたら主な業務日は休日になってしまいますが大丈夫ですか?」一番最初に聞くのはこれにしようと決めていたものです。休日わたしの買い物に付き合ってもらいたいので休日あまり休みをあげられないからです。「大丈夫です。」即答でした。すごいです。次の質問は…忘れちゃっいました。本番前に確認したはずなんですけど、やっぱり本番は違いますね。わたしは学校行事にほとんど参加できなかったのでなんか楽しいです。そうして楽しんでいるうちに終わってしまいました。そうして次はくまの凄い人の番になりました。さっきの人は多分この家全体の支給を任されると思います。なぜならなぜうちに来てくださったのか疑問にをもう程優秀だからです。回想を終わりにして次の人の面接準備を進めます。準備と言っても質問を見直すぐらいなので一分ぐらいしかかからないはずです。見直しせたからくまのすごい子を呼びます。部屋に入ってくる動作がかわいいです。ただ挙動不審気になる。

そして面接が終わりました。質問にもすらすら答えてれてて仕事はできる感じでした。ただ気になるの年齢がまだ中学生であるというのと挙動不審すぎたことです。緊張とかじゃなくてもっと切迫詰まってる感じでした。結局彼女を雇うことにしました。理由は中学生からそんな感じになってしまう環境に同情と何よりなんとなく話してみて楽しそうだなと思いました。


そして採用から2年後

「めい様起きてください」もう朝ですか。今日は特に予定がないはずです。もっと寝させてください。

「今日は朝市に行く日です。」はっ、そうでした。こうしてうかうかしてられません。朝市が終わってしまいます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

1しょうがい  短編番 牛寺光 @511150380031011075

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ