家から、帰りたい

@h5ri

きっと、そうだった

突然当たり前が口笛を止めた 昨日までの日々にひびが入った。

当然の様に人の死亡ニュースが流れて 泡のように消えていく。

人間達は困っただろうか 死んだ人達は魚のよう跳ねて 強く生きてるだろうか。

その中で生き残った自分という人間はこれからどう これからなる当たり前を受け入れて細胞に適合させるか これは世界中で戦っている問題ではあるが 自分自身を試されてるような 気がしたと思えば そうだった。

行きつけの喫茶店が潰れた 最初からなかったと言われれば そうだった

目が合ってるような気がしたけど 気がしてるだけなんだ。

嫌な事を思い出して 飲んでは吐いてを繰り返していた 忘れるための逃げ方と言われれば それもそうだった 笑えたジョークも笑えなくなっていた。

不思議とホームレスの気分だった 何もないとまで思えた。

ずっと居るこの住み慣れた部屋のはず なのに ここから早く帰りたい。 





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