直感 KAC20213

渋谷かな

第1話 直感

ピキーン!


 その時、ポーちゃんの心の靄が晴れる。

「里見義子にして、こいつとゴットカードで戦えばいいんだ。」

 ここだ! ここにたどり着きたかったんだ!

「ドラゴン・ドラ子ではない! ドラゴンはゴットカードだ。それを扱うのが魔王ドラゴン・キング。若しくは、例えばドラゴン使いだ。そいつとゴットカードで対戦する形にすればいいんだ!」

 もう少し早ければ頓挫しなくて良かった。まあ、竜の探求で魔王ドラゴン・キングまでたどり着けなかったというだけ。

「それでも、この形にたどり着けたのは良かった。」

 思考時間が少なかった。出来上がっていないのに書き始めたのが問題かな? お遊びカード王も絵が無理なので見てないんだよね。

「これでどんなイベントが来ても大丈夫。アハッ!」

 カードの使い手とカードは別モノ。こんな簡単なことが理解できていなかったなんて。

「でも銀行強盗や食い逃げ犯とかで最初はカードの使い手もちゃんと使っていたのに?」

 イベントになって、ストーリーの構成ばっかりでカードの使い手を忘れちゃったんだね。

「ポーちゃん第1話を書き直さなくっちゃ?」

 いや、ここは実験場で10万字を書いて、次の第1話からでいいか。

「物語を続けよう。」

 がんばるポー!


「上総国の大名里見義子! ポーちゃん! 私とゴットカードで勝負よ!」

「おお! ゴットカードで国盗り物語じゃ!」

 できた! 物語の形。最初にできていたものをどこで捨てたんだろう? また拾えたことは奇跡! 後はこれを繰り返すだけ。

「いでよ! 歩兵さん!」

「おお!」 

 ポーちゃんは歩兵さんをゴットカードから召喚する。

「震えるがいい! 恐れるがいい! 私のカードはヤマタノオロチだ!」

「ガオー!」

 里見義子はヤマタノオロチをゴットカードから召喚した。

「そんなのありか!?」

「ありです!」

 窮地に立たされるポーちゃん。

「それなら、こっちも奥の手を出しますか! いくよ! 歩兵さん!」

「おお!」

「変身! シャドー・ナイト!」

 ポーちゃんの歩兵さんが歩兵アーマーを脱ぎ捨て本性を現す。その正体は超超超レアな影の騎士シャドー・ナイトだった。

「卑怯な!? そんな隠し手を持っていたなんて!?」

「里見八犬伝だからって、ヤマタノオロチを出してくる方が反則よ!」

 一進一退の口喧嘩。

「いくよ! シャドー・ナイト!」

「おお!」

 歩兵さん押しよりも、この方がしっくりくる。昔リュウ・ナイトみたいのがあったような? ネットで調べたが奮わなく玩具も前半で打ち切り。悲しみしかないな。ワタル、グランゾートはよくて、リューナイトはダメ。エヴァも途中頓挫作にしか見えないが何が良かったとウケているのだろう? エヴァ? 剥き出しの感情表現? 世の中の人間はあんなにも精神が弱いのか? 最近でいうと君の名、進撃、毀滅の様にマスコミを巻き込んで売った作品の一つでしかない。ゴットカードも売るための作品の仲間に入れるだろうか? 

「必殺! シャドー・スラッシュー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「やらせるか! ヤマタノオロチ・エイト・ファイアー!!!!!!!!!!!!」

 互いの必殺技が火を噴き激しくぶつかり合う。

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