02.11.誕生日
「
いつものように三人でのバスタイム。仲良く体を洗いあっていると
「いいけど、どうしたの? 急に」
「好きな男の誕生日ぐらい知っておきたい、嫁として。あと、血液型と盛ってみたい食材も」
「盛らないから……」
「盛らないの?」
「まあ、盛るかどうかは置いとくとして、そういうのは私も知っておきたいですね。急な引っ越しで忙しかったですが、こうしてゆっくりできるようにもなってきたことですし」
大量の泡で胸を盛り上げた
「確かにそうだね……。特別な関係なんだよね、僕たち」
「恋人……ですかね。ええ、私は
「恋人……、ありがとう、
セフレじゃないんだ……
「嫁」
照れくさそうに答える姿に愛おしさが込み上げてくる。
「ありがとう、
嫁っていい方はあれだけど、恋人ってことでいいんだよね
でも、二人はそれでいいんだろうか……
僕は
「ずるいですっ、だったら私もお嫁さんですっ」
「お嫁さんじゃない、嫁」
「同じじゃないですか」
「同じじゃない」
泡で作ったおっぱいを
「何するんですかっ!」
「
「そうは言ってくれていますが、いいじゃないですか少しぐらい。私だって大きな胸に憧れがあるんですから。そもそも
「思ってないよ。
「他人がとう思うかは関係ない。当人たちが良ければそれでいい。ちなみは
「酷いっ、私も
「
「したくなった?」
「ありがとう、
「
「
それって重婚なんじゃ……
今は考えなくてもいいかな
そう思わなくもない
できないよ、そんなこと……
諦めよう。そんな思いが強くなっていた。恋人ではない只のセフレ、
「
「じゃあ、私から。私はなんと! 7月7日。やっと巡り会えましたね、彦星様!」
「う、うん……そうだね、織姫……」
「どうかしましたか?」
「僕も7月7日」
「うそっ……、ほんとに運命……」
「ううう、
「すごいっ、そんな偶然って……、ううん、運命なんですもの、当然です♪」
「うん。と、当然……」
後に解る事となるのだが、
「じゃあ血液型は? 私はA。
「うん」
「すごいすごい、ってことは
「も、勿論……」
Oである。
「こうなる運命だったんですね〜」
偶々誕生日と血液型が一致しただけだというのに大喜びする
「(
耳元でそう囁き、
◆◆◆◆◆ ❤♀♂♀❤ ◆◆◆◆◆
三人がイチャイチャしている中、
“忙しいから無理”
短く一言だけの返信だった。
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