3話 狙撃とペガサス
狙撃とペガサス
外に出ると、戦闘が起きているのが、音と町の人の怯えで分かった。遠くで響き渡る銃声。飯野さんと別れた場所からすこし離れた場所の物陰に、飯野さんが隠れている。出来るだけ、素早く、そこに近づいて、
「飯野師匠、大丈夫?」
「ああ、大丈夫だが、いきなり狙撃されてびっくりした。いつも防壁を張っていてよかったよ。対魔術防壁で止まったから、恐らく魔術的な弾だな」
「魔弾かぁ。 ! そうだ。こっちから、出向いてあげよう!」
「え~、危ないよ~。頭撃ち抜かれちゃうよ~」
「それを回避しつつ、攻撃するしか手はないと思うんだけど
「脳筋過ぎない~?」
むっ、たしかに光ちゃんの言うとおり、脳筋かもだけど、でもそれしか無いんだからしょうがないんじゃ無いかな。と思いつつ少し考えようとしていると、
「それでいい。だが、どうする? こっそり近づいて攻撃するか、または……」
「サモンエッグで攻撃するよ!」
「まあその手がいいだろう」
「じゃあ行くよ~」
僕は、サモンエッグに風の魔術を当てて、ペガサスを召喚。そして、
「見えてないんだけど、ここを狙撃してるやつを攻撃して」
「ヒヒーン」
嘶いた後に飛んで行った。解ってくれたみたい。
数秒後、銃声が止み、サモンエッグが戻ってきた。もう一度、サモンエッグを飛ばしても銃声は鳴らない。なら、
「大丈夫そうだね。飛んで確認しよう」
3体ペガサスを出して、空を飛ぶ。
「大丈夫そうだな。だが、あそこに追ってきていたやつらの残りがいるな。潰すぞ」
「うん」
「分かったよ~」
「それはそうと、兎はどこ行ったんだい?」
「それが、少し飲み物を買っている隙に、いなくなった。というか誘拐された。その後に狙撃だ。だから、計画的犯行だろうな」
「成程~、で、アイツらが誘拐犯だね~」
「とりあえず、攻撃だね」
飯野さんはいきなり飛び降りて、近づいて行く。
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