人生って「やるべきこと」「やらなければならないこと」で埋め尽くされていると感じるのです。人生の目標や、夢、趣味、大切な人といったものが多ければ多いほど、濃ければ濃いほど。
だからこそ、こんなひとときが必要なのでしょう。
この主人公にとってのこの入江で過ごすひとときだけでなく、私たちにとってこういった文章を読むことそのものが。私、この文章がとても好きです。大好きです。
期間限定公開というのがとてもつらい。ずっと取っておいて、人生に疲れたときに(わりといつも疲れてるんだけど)読みたい作品です。他にも幾つかそういう「人生の清涼剤」な作品はあるのですが、これは私の知る中で、一番短くて濃い作品です。
公開中に出会えた幸運と期間限定ということへの哀しみを両手に、PCの前で大きく伸びをしました。素晴らしい体験でした。作者様に心から感謝を。