第24話 母の日


花音と時雨は、お墓参りに来ていた。


戦争で両親を亡くした花音のお墓参りである。


小さい頃からの幼なじみであった時雨も、花音の両親を親戚のように思っていた。


花音「時雨、つきあってくれてありがとうね!」


時雨「良いんだよ。俺もお世話になったんだから。」


花音「とうちゃーーーく!パパ、ママ、ただいま。」


時雨「また、汚れちゃってるね。」


花音「よし。綺麗にするぞ。」


時雨「よし。やるか。」


ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ


----20分後----


花音「はー。綺麗になった!」


時雨「花飾ろうぜ。」


花音「うん!」


----一時間前----


花音「ごめんくださーい。」


乱舞「おぉー!花音ちゃんに時雨君!久しぶり!どうしたの?」


花音「私の両親のお墓参りなの。そのお花を買いに来たの。」


乱舞「ふむふむ、なるほど!私がみつくろってあげるね!任せなさーい!」


時雨「頼んだよ。乱舞ちゃん。」


乱舞「コレとコレと、えーっとこれだね!昔からの戦友だから、お代はタダにしといてあげるね!」


花音「えーでも、親に怒られない?」


乱舞「親には内緒にするから!ね!私からの気持ちだと思って、受け取って!」


花音「乱舞ちゃん、ありがとう!」


時雨「乱舞ちゃん、変わってないね。」


乱舞「え?!なにがなにが?!」


時雨「優しい所だよ。」


乱舞「もー、照れるー!さっさと行って(笑)。」


花音「乱舞ちゃん、本当にありがとうね!」


こうして昔の戦友と、久しぶりに再会したのであった。


----一時間後----


花音は、お墓に両手を合わせていた。


(パパ、ママ、元気にやってる?あっちでも、二人して仲良くしてくれればいいな。私の方は元気にやってるよ!今ね、特殊専門学校に通ってるの!まだ、新しい友達は出来てないけど、高校からの友達と仲良くしてるよ!パパ、ママ、私を見守っててね!パパ、ママに負けないくらいつよくなるから!今ね、一つ悩みがあるの。私のステータスで退学にならないか心配なの。一年に一度、ステータスを見極めるのがあって、それで、赤点とったら退学なの。でも、弱音は吐かないよ!みんな頑張ってんだもん。私も全力でみんなについて行くね!だから、パパ、ママ、心配しなくても良いからね!)


時雨も手を合わせていた。


時雨「んじゃ、そろそろ行くか!」


花音「そうだね!ながいしちゃってごめんね!」


時雨「いや、俺も久しぶりに挨拶に来れて良かったよ。」


こうして、お墓参りは、幕を閉じた。


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