定め・造花の町

  定め



私が見ているのは懐かしい色で錆びていた


思い出の色は淡く鏡のない世界である


それが悲しき人の定めか


光届かぬ闇の中



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   造花の町



水のいらない綺麗な造花の町で


人や建物さえも思い通り作れても


形だけで綺麗とは言えない


いつか気付き土を耕し種をまき


雨が降って本当の花が咲く


いつかの野に咲く花のように

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