マリアはウサギになりました。

第1話 BADEND 1:オークション

　ある都市の学校に通うマリアと言う少女がいた。

その少女の夢は無く、いつも学校の教室で窓を眺めて

「ウサギになりたいなー」

っと、呟く毎日であった。

しかしある日、学校帰りの頃いつもの様に家に帰る道を歩いていると突然、　

ヘリコプターが墜落してその下敷きになった。

気が付くと白い空間に居て、そこに一人微笑んだ姿の男性が立っていた。

男性は、訪ねた。

「あなたは、次の人生で何に生まれ変わりたいですか？」

そう訪ねられたのでとっさに、

「ウサギになりたいです！」

そう答えた。

そう言った次の瞬間、男性の顔からは、微笑みが消えて男性は言った。

「良いでしょう。しかし、人生はいくつもの道があります。その人生を変える

のは、あなた自身の選択です。後悔の無いように選んで行動してください。神はあなたを見ています。」

すると男性は、笑顔になったその時、意識がぼんやりと霞んで次第に辺りが暗くなった。

　気が付くと、地面に倒れていた。立ち上がると、辺りのガードレールやコンクリートの塀が高い、いや高すぎた。

廻りを見渡した時ミラーに気がついた。そこのミラーには、白くて小さいウサギの姿が写っていた。

姿を見た時は驚いたが、しばらくすると嬉しさが混み上がった。

「やったー！ウサギに生まれ変わったんだー、これで自由だ！」

叫んで跳び跳ねて居たら、巨大な影が現れた。恐る恐る振り替えるとそこには、図体のデカイ男が二人立っていた。その男の手には虫取あみに似たようなデカイあみを持っていた。

　ウサギはヤバイと感じて逃げたが二人組の男は、巨人はあみでウサギを捕

えた。ウサギは必死に抵抗するが、抜け出せない。そのまま巨人はウサギが　捕まったあみを担いでトラックに向かって歩き始めた。

　　　　　　　　　　　　～２０時間後～

「さぁ、５０＄から開始します。誰か５１＄いませんか？　はい、６０＄！

他にいませんか？……」

（私は今、何処かの国のオークション会場ステージの上でカゴに入れられている。落札されるのも時間の問題だろう、みんな私を見て笑っている。一体私は何処で間違えたのだろう、こんなの私の思っていたウサギライフじゃない！　嗚呼ー、もう一度だけ人生をやり直せたらなぁ）

BADEND 1:オークション