第6章
クリスタルスカルの秘密
1
悲しみにくれるニコルを見て、何か元気付ける方法はない物かとイアンは考えていた、
その話をキャプテンに相談すると、水晶にメッセージが入ることを教えてくれたので、
科学技術部に行き、友人のトムに会い話を持ちかけた。
村では亡くなった人の骸骨を祀る習慣があるので、
水晶でドクロを作りメッセージを入力するように頼んでみると、
「それは面白そうだねとりあえずやってみようか」
と快く引き受けてくれたのだ、
そして大きな水晶の原石を選んで、レーザーを使ってドクロを作った後で、おばあさんの姿や、村の風景、花畑、星がきらめく夜空を入力した。
そして出来上がったドクロをイアンが両手で持つと、
映像が浮き上がったのだ。
トムの両手を持って、
「上出来だよトムありがとう、これならニコルたちはきっとよろこんでくれると思うよ」
ドクロを箱に入れて村に行きニコルと墓参りをした後、家に帰り箱を手渡した。
「これはなに?」
「開けてみて」
ニコルが箱からドクロを取り出すと、
「まぁきれいなドクロね」
「それを両手で持ってみて」
両手で持ってみたら、
部屋に映像が浮かび上がった。
驚きながらも母親のほうをみると、
ポコとともにびっくりした顔をしている、
「ばぁちゃんの姿も見えるね」
大切そうにゆっくり母親に手渡したら、
しばらくドクロを持った後、ポコに渡しみんなで大喜びをした。
「お父さんが帰ってきたら見せてあげよう、きっとびっくりするだろうね」
微笑みながらニコルが言った、
イアンはニコルのよろこんでいる姿を見て大満足だった。
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