きらめき高校軽音楽部報~evergreen~
深町珠
第1話 [evergreen おしらせ号 ]
[ごあいさつ]
お元気ですか?。shooです。
今回は「お知らせ」です。
掲示板のURL変更しました。
今度は。
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http://www3.jp-bbs.com/390/board.cgi?room=23395
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です。
前の掲示板は閉鎖されちゃった^_^; ので。
今度も、前と同じで、読者さん専用、アドレス非公開ですから。
みなさん、どうぞ、どしどしお越し下さいませ。
で、今回は“号外”として、既に発表された「ときめも」関連のお話を
ちょっと、載せちゃいますね。
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[music] <今週の一枚>
「フィル・スペクター・サウンド」のフォロワー達
当時の時代体験がある方々には懐かしく、そうでない方々には新鮮な
"Wall of sound" といわれる あの音。
最近では、ヒットチャートに登場することは、少なくなってきましたが、
それでも、探せば時々は耳にすることが出来ます。
元々、スペクターサウンドそのものが ロネッツあたりで語られる事が多いので
どうしても、ガールポップなどと関連してしまうようです。
“愛らしさ”の一表現形態としての存在であるためか、
最近の世相を反映してか、このところ存在自体の必然性が薄く思われているようです。
そこで、筆者自身の趣味性が多分に反映されてはいますが、
こうした フォロワー(または類似の)サウンドを折々ご紹介していきたいと思います。
何故か、と言われると返答に窮するところですが、
まあ、私自身がスペクターサウンドに"roman"を感じるからであり、
ある種の“夢”を連想するから、とでも申しましょうか。
(そういえば、ジョン・レノンの“夢の夢”(邦題)も、
スペクター的サウンドでしたっけ。)
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さて、スペクターサウンドをご存知ない方のために、幾らか説明を
しなくてはならないでしょう。
まあ、音を文字で説明するのは不可能なので、皆さんにお耳馴染みの曲で
スペクターサウンド的な物を提示するのが早道かと思います。
日本で最も有名なのは、なんといっても大瀧詠一さんとその周辺ですね。
最近では“幸せな結末”(キムタクがでていたドラマの主題歌)か。
御用とお急ぎでない方は、大瀧さんの"A Long Vacation" 辺りを
お聞きになるのもよろしいかと。
あと、山下達郎さんの“ヘロン”なんかもそれらしいですね。
まあ、漠然とあのようなぼんやりとした春霞のようなサウンドを想起される
のも良いでしょう。
さて、そのサウンド構成上の特徴はと言うと...
1) 過大なエコー。
2) パーカッションにリヴァーブをかけ、フィルに用いる。
3) パートエンドに、タム、スネア等の連打のフィルイン。
4) ミディアムテンポ、8ビート。
5) あまり複雑なコードは多用しない。
6) 多数の楽器でユニゾンし、楽器の輪郭が掴めない。
7) ピアノ、ギターなどは、コードの3/4連連打を多用。
8) 付点のついたリズムパターン。
などでしょうか。まあ、私も専門家ではないので、誤りがあるかも知れません。
ので、大体こんな物だと思って頂ければ結構だと思います。
では、最近発見した実例をご紹介致しましょう。
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[ダイアリーはつぼみのまま/館林見晴]
コナミ/キングレコード KICA-7832
PD: 流石野孝
Arr: 岩崎元是
ほぼ、ナイアガラ・サウンドのコピーである。
どちらかといえば、あまりスペクターそのものの影響は感じられないが、
現代においてwall of sound を継承するという意味合いにおいて
重要である。
流石野氏/岩崎氏の作にはこの他にもそれらしいサウンドが幾つかあり、
それぞれに楽しめる内容である。
それでは何故このレコードを見つけたか?というと、以前、この項で
川口雅代/masshy@love.net を紹介したことがありましたが、
あれのプロデュースを流石野氏が手がけていたので
彼の作風が気になり、関連作品を調べたのです。
それと、インターネットでこのディスクについて調べたときに
epoや林哲司、工藤順子などの作品が収録されていることを知り、
一層興味を持ったと言う訳です。
したがって、スペクターサウンドに出会ったのは偶然ですが、
まあ、夢想的な内容からして、スペクター風プロデュースをする
というのは必然と言えないこともないでしょう?。
僕がプロデューサーだったとしても、1曲くらいはそうするでしょう。
余談ではあるが、ロネッツもシュープリムスも、当時はアイドル歌手だった訳で、
日本では何故かスペクターそのものが神格化されているために
こうした和製スペクター/アイドルポップはどうも過小評価されているように
思えてなりません。
そうした意味で、あえて、今回ご紹介致しました。
歌詞の内容が、恋に恋する乙女の心情を歌ったものであり、ヴォーカル
(菊池志穂)が、意図的に線を細く歌唱しているために、儚げな感傷と
ナイアガラサウンドとが相乗し、なんとも味わい深い。
こうした良質なポップスを、両氏には作りつづけて頂きたいと
勝手ながら一音楽ファンとして思う今日このごろではあります。
サウンド全体としては、(現代的な)"Be My Baby"を連想してください。
このディスクのタイトルは "Dream of you" というのですが、
竹内まりあを連想された方は、正解です。
似たような曲が収録されています。
全曲を通じて、ほんわかとしたムードが漂います...。
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[music] <今週のもう一枚> [masshy@love.net/川口雅代] king /KICA-7880
一頃、「女子大生ブーム」という流行現象があった。
「オールナイト・フジ」とか、「miss DJ requet parade」とか。
これを懐かしいと思われる方は、多分30代かな?
そんな渦の中one of them だった 川口の久々の新譜(といっても、'98/9)
現在はN.Y.に住んでいるとか。
当時、[salute]というalbumを出し、その独特の表現ファンも多かった。
が、それ以降フルアルバムは出ず、シングル数枚を残し、音楽媒体からは
遠ざかっていたかのように思えた。
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いつものように、nardiを切り、白いノーズをレコード屋に向けた。
DOHCサウンドが心地よい。
店内に入ると、ビートの利いた音楽が奔流の如く襲う。
やや辟易としながら、餌箱をつつく。
[Dan siegel]? おおなつかしや。今日は、バリーホワイトを買いに来たんだ。
love's theme とか。my sweet summer suit とか。
と店内を見回すと、見覚えのある黒い瞳を見かけた。
[masshy@love.net]? 奇妙な題名はインパクトが。
jacketを裏返す。[salute]から何曲かが収録。<melty><夏少女>とか。
僕は、月夜の渚のような曲想と、当時の自分をシンクロさせ、ノスタルジィに
浸った。
自宅に戻り、2sk1056/2sj160にbiasを掛ける。
ヒートシンクに手を触れ、温度を確認。warm up。
なかなか安定しない。この時期はいつもの事だ。
cd turnable が 滑らかに移動する。
stabilizerを当て、浮動小数点演算をcommmand。
read-in TOC。
back-load-hornが、カウントを取り始めた。
流れてきたのは、春日の如き音律。'60sベースのようだ。
「しばらくぶりだなぁ。こんな音。」
僕は、20代に逆戻り。
なぜか、笑みがこぼれる。
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因みに、彼女はwebを開設しており、アドレスは members.tripod.com/~masshy/だそう。
CDにe-mail add が記載されていたので、「歌を続けて!」と手紙にて訴えました。
返事が来ました。
彼女は現在、ジャーナリスト活動がメインだそうですが、そのうちまた歌を書くつもりだそう。
それでは何故今レコードが出たか?というと、副業で声優をやっていて、その関連だそうです。
そうそう、曲の内容は、明るい(ややのーてんきな)popsが多いです。
僕の友人にこれを聞かせたところ、「久しぶりにこーいうのを聞いた」と
懐かしがっておりました。
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