進化するクラッカー作り(2)バター香るサクサク黒胡麻仕立て

 ようやく自粛の嵐が過ぎ去ろうかという二〇二三年、春。


 おこもり中に、すっかりクラッカー自作が日常となった。

 この一年半というもの、度重なる値上げラッシュで吐く血もないという状況下、基本配合を見直して作ったクラッカーが、表題のとおりだ。


 今回は、液体油ではなく固形バターを千切って使う、バター風味の効いた黒胡麻クラッカーである。

 早速、材料は以下のとおり。


 小麦粉(薄力粉) :だいたい大さじ四〜五(目安55〜60g)

 オートミール   :大さじ一

 黒すり胡麻    :大さじ一

 アーモンドプードル:大さじ一

 甜菜てんさい糖      :大さじ1/3程度

 便利酢      :大さじ一

 バター      :二かけ(目安12〜15g)

 水        :大さじ一と半


 以上。


(一)材料を適当な大きさのボウルに全部投入して、まとまるまで捏ねる。(所要時間、数分)

 生地が固ければ、水を少しずつ足して調整する。


(二)まとまった生地をオーブンシート上で伸ばす。(厚さ数ミリ程度)

 伸ばした生地に適当な大きさのカットを入れておく。お好みで塩少々。


(三)オーブンのトースター機能で焼く。(火の入り具合をみながら、約十二、三分程度)


(四)こんがり狐色になったら完成。


 甜菜糖は、普通の砂糖で代用可能(入れなくても良い)。

 単に好奇心(普通の砂糖と何が違うのか気になった)で購入したので使ってみた。普通の砂糖よりも、あっさりした甘さという感じだった(個人の主観)


 オートミールも、たまたま安かった(500g約百円)ので腹持ちと微々たる食物繊維の足しで投入。


 黒すり胡麻は別に擦ってなくても問題ないが、すり胡麻の方が混ぜやすい。


 バターは有塩でも無塩でもお好みで。

 指で千切って投入(溶かす必要なし)して、混ぜるときに小麦粉と馴染めばOK。

 値上げ前の在庫一掃セールに行き当たったので、ここぞとばかりにまとめ買いしておいた貴重なバターを細切れに使う。

 クッキーやバウンドケーキほど大量に消費しなくても、クラッカーなら少量で十分風味が引き立つのでお財布にも優しい。


 アーモンドプードルを入れることで、焼き上がりのサクサク感が増し増しになって食感が良い(クラッカー自体はアーモンドプードルを入れなくても遜色なく作れる)。

 そして、オートミールは焼くことによって食べやすくなって良い(扱いやすい乾燥仕様がおすすめ)。


 焼く直前に振りかけた塩が効いて、甘さとのバランスが程よい。

 そのまま食べてもいいし、クリームチーズ等を塗って食べても美味しい。

 改めて、バターと黒胡麻の相性の良さを堪能する、お菓子とつまみの間をとった感じで、非常に汎用性が高く、勝手が良いので気に入っている。

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