第554話 猫の目に、あの子の目に

実家から引き取った猫。

そんな猫の目を覗き込むと亡くなった母が映る。


そんなわけで、よく母を懐かしんでは猫の目を見つめた。


しかし時は流れて猫が亡くなり、もうそういうこともないのだろうと思っていたが――最近生まれた息子の目を覗き込むと、笑顔で猫をだっこした母が映っていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る