第340話 ずっと後悔してたんだ

ビルの屋上に忍び込み、自ら命を絶とうとしたところで誰かが近づいてきた。

直感でわかる。

こいつは未来の俺だ。


「ずっと後悔してたんだ」


止める気だろうか。

たしかに少し躊躇していた。自分に説得されては仕方ない。


そうフライング気味に思っていると、腕が伸び――俺は俺に突き飛ばされた。

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