第338話 未来のお前だよ

「■時■分に旧校舎の西棟に行くと、突然人が現れて未来のお前だよって言われるんだって」


その噂を確かめるため、指定の時間に旧校舎へと向かった俺の目の前に現れたのは――幾重にも重なった皮膚が花のように見える肉の塊だった。

肉の塊が粘度の高い声で言う。


「未来 の お前 だよ」

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