第333話 言うべきだろうか

「昨日、家の前に佇んでる黒い影があってさー。クソびびったんだけどよく見たらウチのじいちゃんだったんだよ」


笑えるよな〜、と友人は肩を揺らす。

相槌を打ちながら俺は迷った。


言うべきだろうか。

お前のじいちゃん、小学生の頃に亡くなってるだろって。

……言うべきだろうか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る