第327話 幼い頃に死んだ

ある日、ぼくの枕から声がするようになった。

お母さんには聞こえないその声は、なんでも小さな頃に死んだぼくのお兄ちゃんらしい。

嬉しくて色んな話をして、沢山の時を過ごしたけれど、お兄ちゃんには今でも言えないことがある。


…幼い頃に死んだのはお姉ちゃんなんだ。

君は一体、だれ?

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