第296話 顔より凄い

「凄いもん撮れてん」


先輩がそう見せた写真には赤く大きな顔が写っていた。

「後ろのやつ凄いやろ!」

「…顔はいいんですか?」

「? 顔は良い。謎のイケメンが頭にボール五個乗せてジャグリングしつつハーモニカ吹いとる」


よく見ればボールは七個だった。

確かに顔より凄いかもしれない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る