第267話 嘘なのにね

面白半分で近所の廃屋を心霊スポットに仕立て、掲示板に投稿すると場所を突き止めて訪れる人が何人も現れた。


何かいる。

訪れた友人が行方不明になった。


そんな感想を見ながら笑う。

嘘なのにご苦労なことだ。


――その廃屋から十人分のどす黒い骨が出てきたのは、十数年後のことだった。

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