第214話 黄昏時の保健室にて

保健室が橙色に染まっている。

部活で足を挫き、友達に付き添われて来たものの――先生がおらず、戻ってくるのを待ちながら休むことにした。


ベッドに座る。

すると私のおさげを後ろから誰かが掴んだ。


ふざけた友達かな。

そう思い名前を呼ぶと、カーテンの向こうから「何?」と返事があった。

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