第187話 まじまじと見て

「ここにブランコあったっけ?」

友人の問いに視線を追うと、霧の漂う公園の片隅に木製の土台が見えた。そこに取り付けられた金具からロープが下がっている。

まじまじと目を凝らしていると友人が弾かれたように走り出し、僕も慌てて続く。

彼は叫んだ。


「あれ4人分の首吊り死体じゃんか!」

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