第92話 料理上手の彼
彼氏を殺した。
料理上手で色々ご馳走してくれたが、それ以外が実に人でなしだったのだ。
でも昨日から出来物を潰すとサルサソースが、指を切ると味噌汁が出るようになったので、私は彼によって調理済みだったのかもしれない。
――今は保冷剤を抱いて寝ているが、日持ちするのか気がかりだ。
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