第76話 信頼できる感想

私は怪奇小説家である。

ある日自分の書くものが本当に怖いかわからなくなり、その都度助手に訊ねていたが彼は「怖いですよ」としか返さず不安が募った。


本当に怖い目に遭わせてから訊けば信頼できるのでは?


そう思いつき、助手を廃屋に放り込んでから今日で半月になる。彼はまだ戻らない。

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