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第53話 後悔しかない
男手一つで俺を育て、病で死んだ親父が天井からぶら下がり血涙を流している。
それがあんまりにも哀れで哀れで、俺は何かしてやれる事はないかと訊ね――
そして悪夢から目覚めた。
後悔しかない。
俺は今、親父の代わりに天井からぶら下がっている。
後悔しかない。後悔しかない。後悔しかない。
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