第3話 死神の相方
私の相方は死神の格好をしている。
もちろん本物ではない。周囲の注目を集めてもらっている間に私が財布を狙いスリを行なうのだ。
今日も獲物を探してバスに乗り込み、隣の相方に視線を送る。
……そんな鎌持ってたか?
そう思っているとドアが閉まり、ガラスの向こうに戸惑う相方が見えた。
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