第2話 睡り
あの人が瞳を閉じて眠っている。安らかな表情で、まるで息をしていないかのようだ。僕は気になって、側に寄ると口元に手をかざしてみる。
かすかな呼気が
思わず息をひとつついた。鼻をつまんでやりたくなったが、どうにかして
僕も横になって、眠気がこないまま
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