44作品目

Rinora

01話.[安心すればいい]

「え、どこかに行っちゃうの?」

「うん、そうなるみたいだね」


 いきなりすぎて当時の俺はそうやって普通に返した。

 彼女が慌ててくれたことで逆に落ち着けたというか、いやまあ普通に悲しかったけど。

 で、それからもう九年が経過し、俺は十七歳になった。

 可愛げはすっかりなくなってしまったが、いまあの子に見てもらっても「変わってないね」って言って笑ってもらえると思う。

 まあ、隣の市に転校して小中卒業、なんなら高校一年も終わったと時間が経ってしまったいまでもこうなんだから関わることはもうほとんどない気がするが。


行広ゆきひろ、一緒に帰ろうぜー」

「あ、そうか、今日は部活もないのか」

「おう、帰りにラーメン食って帰ろうぜ」

「はは、いいぞ、行くか」


 彼は転校してすぐに知り合った人間だから関わった時間は普通に長い。

 大泉隆明たかあき、彼はなんか楽しそうに歩いていた。

 ああ、こうして彼と関わっていると思う。

 あの子は女子だったけど、会ってまた一緒に遊びたいなって。

 身長や喋り方は変わっても内側にあるものだけは変わらないままだから。


「はあ、やっぱりここの醤油ラーメンは美味えなあ」

「そうか? 塩豚骨の方が美味しいぞ」

「いいんだよ、どっちも美味いで」

「そうだな、そんなことで争うこと程無駄なことはないからな」


 あまり食べられないが、ライスを注文したりするともっといい。

 邪道と言われても俺は米が大好きなのだ。


「そういえば知っているか? なんか違うクラスに可愛い子がいるんだってよ」

「そりゃまあいるだろ、俺らのクラスにだっているだろ?」

「ああ、春原さんは可愛いよなあ」


 春原純夏すみかさんはクラスの男子から人気だった。

 ぶりっ子とかではなくみんなに優しいから女子からも人気なのかもしれない。


「で? どこから情報を得たんだよ」

「部活仲間からだな、同じクラスにいるらしくて」


 へえ、でもやっぱりそりゃいるだろうな、ぐらいにしか感じないな。

 ただ、彼にとっては違うのか「明日会ってくる!」とハイテンションだった。

 残念ながらどうあっても彼がその子と付き合えることはないが。

 何故なら中学生が大好きな人間だからな。


「行広も行こうぜ」

「まあいいけど」

「じゃあ約束な、昼休みに行こう」

「おう、分かった」


 ラーメンを食べ終え会計を済まして外に出る。

 九月後半の気温は本当になんとも言えない感じだった。

 暑くもなく、逆に冷えるということでもない。


「お、おおっ」

「どうした?」

「み、見ろっ、女子中学生の集団だっ」


 や、やばい奴だから知らないフリをしておこう。

 そして彼も馬鹿ではないから話しかけたりはしなかった。

「ふぉ~!」とか言ってやばい奴だが、まあラインを分かっているようで安心する。

 流石に親友が通報されたら嫌だからな。


「行広も今度こそ異性を好きになるかもな」

「俺はほら」

「そんな会える可能性が限りなく低い子の話をしていてもしょうがないだろ? 小学校低学年のときに別れたんだから相手は覚えてねえだろ」

「覚えてなくても仲良くできればいいんだよ……」

「行広にはできないね、去年だってせっかくのチャンスを無駄にしてよ」


 あの子と会って話ができるまでは恋をしないって決めているんだ。

 それに言っていないから彼は知らないが、結局その女子は彼に興味があっただけ。

 だから丁度良かった、ぶっちゃけどうでもいいと言ってしまえるぐらいだ。

 生きていれば可能性はある。

 それなら今日も信じて生きていかないとなと、帰っている最中にそう思ったのだった。




「ほら、あの子だ」


 ほう、確かに可愛いかもしれない。

 少なくとも男子が放っておかないだろうな、ぐらいの容姿をしている。

 今回珍しく彼は冷静だった。

 そもそも好きな対象が中学生ということだからあまり意味もないことなのかもしれないが。


「ちょっと行ってくる」

「あんまり迷惑をかけるなよ?」

「大丈夫だ」


 帰る必要はなかったから見ておくことにした。

 彼はこちらを指差し、それから頷いた彼女をこちらに連れてくる。


「あ、自己紹介もまだだったよな、俺は大泉隆明、こっちは」

「大手行広だ、どうでもいいだろうけどよろしくな」

「私は上木みなみ、よろしく」


 明るすぎるわけでも暗すぎるわけでもないそんな感じ。

 上木はこっちを見下ろしてきた。

 何故こうなるのかと言うと、俺の方が身長が低いからだ。


「もしかしてだけどさ、なんか運動とかやっているのか?」

「うん、バスケかな」

「そうか、男の俺より高いなんてすご、ぐえっ」

「気にしているかもしれないだろっ、デリカシーがないやつだなっ」

「た、確かにそうかもしれない、は、離してくれ……」


 はあ、先程食べたものが全部出るかと思った。

 対する上木は「気にしなくていいよ」と真顔で言ってくれた。

 逆ににこにことしないのがこのクラスメイトからしたらいいのかもな。

 事務的に対応してくれるというか、あくまで受け答えのみというか。


「それより行広くんはさ」

「え? あ、いきなりだな」

「いいよね? 隆明くんもいいよね?」

「お、おう、別にいいけど、なあ?」

「おう、俺も別にいいけどさ」


 名前で呼ぶのは仲良くなってからだと考えている自分だから上木の選択には結構驚いた。

 女子の方こそそういう順序というのを大切にすると思ったのだが、まあこれも全員に当てはまるわけではないと分かっているがな。


「あ、それでどうした?」

「うん、女の私より低いってどんな感じ?」


 待て、いきなり煽ってきたぞ!?

 何事も飛ばしてしまうのが上木南という女子なのかもしれない。

 事実低いし、ここで仮にキレたら情けなさすぎるので、あくまで普通に格好悪いかもなと答えておいた。

 そこまで不都合なことはないから気にしないんだけどな。


「ふふ、可愛くていいと思うよ」

「あ、ありがとよ」

「隆明くんは私よりも大きいから可愛くない」

「えぇ、まあ可愛くなくていいけど……」


 やばい、これは関わることになったら混乱するやつだ。

 なので、これぐらいで終わらせておくことにした。

 向こうからだってきっと来ない、そういうものだから安心すればいい。

 仮に来ても大人の対応力を見せてやるぜ、ということで。


「やべえ、上木さん面白いわ!」

「物好きだな」

「あっ、俺が好きなのはあくまで中学生だからな!?」


 大声でなにを言っているのか。

 同類と思われても嫌だから今回もまた離れておくことにした。




「巨乳っていいよなあ」

「お、おい……」


 課題をやっていたときのこと、部活に行かず居残っていた隆明が急にそんなことを言った。

 いまこの場所には普通に異性も残っている、それなのにそんなことを言うなんて馬鹿としか言いようがない……。


「大泉くん、そういうことは思っていても言っちゃだめ」

「分かるよ春原さん、自分にはないものの話をしてほしくないよね」

「あ、あるもんっ」


 デリカシーがないのは彼の方だった。

 巻き込まれたくない俺は更に課題に集中、が、ばんと課題を叩きつけてくれた春原さんによってできなくなってしまった。


「ちょっと大手くんっ、友達にちゃんと注意してよっ」

「え、俺……」

「そうだよっ、ほら、ちゃんと言ってっ?」

「あ、隆明……そういうことを思っていても言うのはやめておけ、少なくとも男子だけがいるところだけにしておけー」


 はあ、基本的にはいい人間なのにそれ以外が残念だからたまに損をする。

 春原さんは一応納得してくれたのか「よしっ」と言って笑った。


「はは、春原さんには逆らえないよな」

「逆らってなんかみろ、男子からボコボコにされる」


 というか、その理由は目の前の君にあるわけですが。

 言動もきちんとしてくれていれば俺が巻き込まれることもないのに。

 隆明のせいでどんどん評価が下がっている気がする。

 しかも、そもそもなんにも良くない状態でという……。


「ああいう子が注意してくれるのっていいよなあ」

「Mかよ……」

「人間は基本的にMだろ、他人を進んで苛めたくなるSがおかしいんだ」


 俺は苛めたくも苛められたくもなかった。

 ただただ平和な学校生活を過ごしたい。

 多分、欲を出しすぎなければそれができると思う。

 億万長者になりたいとかそういう叶いもしない願いとは違うのだ。


「それより部活はいいのか?」

「あっ、しまったぜ、巨乳が魅力的すぎて忘れてた」

「行ってこいよ、頑張れよ?」

「おう、それじゃあな!」


 さて、こっちも帰ることにするか。

 にしても俺のクラスメイト達はここに居残るのが好きだな。

 確か春原さんはテニス部だったはずだけどいいのかねえ?


「あ、行広くん」

「これから部活だろ? 頑張れよ」

「うん、楽しんでくるよ」


 断じて馬鹿にするつもりはないが、高校でも部活に入るのは物好きだなと思う。

 朝早くに登校して朝練、放課後は遅くまで練習、これをずっと続けているんだぜ?

 俺だったら朝はゆっくり登校したいし、放課後はさっさと帰ってこれまたゆっくりしたいから理解できない次元の話だった。


「ただいま」

「おかえり」

「あれ、早いな今日は」

「まあ仕事場は一階ですから」

「はは、だな」


 今日は来る様子もなかったから早めに店を閉じたらしい。

 そんなのでいいのか? と不安になることもあるが、そこはまあ大人にしか分からないことっていうのがあるんだろう。


「いま作ってるからな」

「おう、できたら教えてくれ」


 俺はそれまでソファに寝転んで休憩。

 女子と話す度に思う、あの子に会いたいって。

 でも、隆明が言うようにその可能性は限りなく低いわけで。

 まあ、付き合いたいとかそういうことじゃないから会えるだけでいいんだが……。


「なんで引っ越ししたんだっけ?」

「当時働いていた会社が近かったからかな」

「なんでわざわざ隣の市にしたんだよ」

「俺は元々そっちにいたんだよ、で、母さんはこっちに住んでいたからさ」


 なるほど、母ちゃんのことを考えてってことか。

 で、その母ちゃんは今日も多分十九時ぐらいまで帰ってこないだろうが。


「あの子に会いたい……」

「はは、乙女かよ」

「仲良かったんだよ」


 残念な点を言えば、うーちゃん、とばかり呼んでいたせいで名字や名前を覚えていないこと。

 あの頃は忙しかったから、小さい頃に急に転校などとなって慣れるのに時間がかかったのだ。


「それだけ会いたがっているのに名字も名前も忘れてるって馬鹿だろ」

「一年とか二年とか本当にチビだったんだぜ?」

「俺は小学生の頃のことをよく覚えているけどな、集会のときにおならしたとか」

「ははは、なんだよその記憶、単純に恥ずかしかっただけだろ」

「ふっ、いまとなっては笑いながら話せるけどな」


 父は母が帰ってくるのを待つみたいだったから先に食べさせてもらった。

 不定期だから待っていたらいつになるか分からない。

 だから薄情というわけじゃないことは分かってほしい。


「風呂ー」


 鏡を見たらなんとも言えない身長の男がいた。

 一応俺でも百六十三センチぐらいあるのに上木はその更に十センチぐらい高かったことになるわけで。

 そりゃ煽りたくもなるよな、男なのに情けないって言いたくなるよな。

 あと、あの藍鼠あいねず色の瞳で見られるのはなんか嫌だった。

 彼女が無表情というのもあるが、全てを見透かされているような感じで。


「ま、考えすぎだけどな」


 さっさと入ってさっさと出てしまおう。

 考え事なんて後からでもゆっくりできるんだからな。




「俺、分かっちゃったんだよ」

「おう」

「小さくてもバランスが整っていればいいんだって」


 つまりなんでもいいってことか。

 好き嫌いをしないという点ではいいかもしれないが、それこそ気にしている人間もいるかもしれないんだから言うべきじゃない。

 つか、毎日毎日異性のことでよく盛り上がれるな。

 勉強や部活をやりながら必死に探しているのだろうか?


「あ、今日も上木さんのところに行こうぜ」

「俺はいいかな」

「そうか? 勿体ねえなあ」


 隆明みたいな陽キャが相手をしてやればいいんだ。

 俺みたいな中途半端な人間は席でじっとしているのがお似合いで。


「あれ、大泉くんは?」

「三組に行ってるぞ」

「そうなんだ? 大手くんも行かないなんて珍しいね」


 いつでも隆明といるわけじゃない。

 部活に所属しているのもあるし、あいつ自身が他を優先するから。

 でも、これぐらいでいいだろう。

 男同士なのにいつも一緒にいたら疑われてしまうからな。


「あ、そういえば上木南さんって知ってる?」

「まあな」

「会ってみた方がいいよ、可愛いから」


 これまでの経験から俺はうへえとなってしまった。

 女子の女子に対する「可愛い」は当てにならないから。

 春原さんはあくまで自然な笑顔で「私も可愛くなりたいっ」と言っていた。

 ……こういうあれで嫌われることもありそうだなと俺は思った。


「女子からしたら可愛い人間って敵じゃないのか?」

「え? なにその偏見……。敵なんかじゃないよ、可愛い存在は可愛いと認める! それが一番なんだから」


 まあ全員に当てはまることではないということか。


「それよりいいのか? 隆明が上木のところに行っているけど」

「……だからって止められないでしょ」

「まあそうだけどさ、もっと積極的に話してみればいいだろ? 注意できることを待って近づくんじゃなくてさ」


 隆明といるからって相談を持ちかけられたんだ。

 大雑把に仲良くなりたいと言われても困るよな。

 だったら一緒にいろ、としか言えないもんな。


「……難しいよ、大手くんが協力して」

「俺か? 絶対に不自然すぎてばれるぞ、そうなったら面倒くさいことになるだろ?」

「それってさ、単純に大手くんが面倒くさいってだけなんじゃ?」

「違うよ、隆明は鋭いからな」


 ……単純に誰かと誰かが仲良くするために動きたくないだけだ。

 だって複雑すぎだろ、俺は別に春原さんを好んでいるというわけではないけどさ。

 それもあんな変態のためにだぜ? 相手のために進んで動ける人間だから好きになる気持ちも分かる――それでも言動がなあ……。

 それになにより、本当かどうかは知らないがあいつが好きなのは中学生。

 彼女は当然高校生、その括りが変わっただけで可能性は絶望的なレベルにまで下がるわけだ。


「春原さんならできるよ」

「そうかなあ……」


 それでも頑張ると決めたのが彼女だ。

 それならいまはただ上手くいくことを信じて行動するしかない。


「なにがだ?」

「ばっ、きゅ、急に現れるのはやめてっ」

「え、理不尽……」


 あー、こりゃ難航しそうだ。

 その後はいつも通りの態度で接することができていたが、彼女のいつも通りはまあ相手のなにかを注意するときのそれだから進展する感じはなさそうだった。

 どうして他の人間が相手のときと同じようにできないのか。

 好きになるって一種の病気と言われるだけあるなって納得できてしまうような一件だ。


「もうっ、大手くんのせいだからっ」

「えぇ」

「……冗談だけど、心臓に悪いなあもう……」


 好きな人間が同じ教室内にいるのはいいことばかりではないということか。

 別に俺と大して変わらないんだから普通に接すればいいと思うが。

 いまのままだといいイメージは抱かれないだろうからな。


「ねえ協力してよ、勉強だって教えてあげてるでしょ?」

「え、頼んでないのに春原さんが教えてくるだけだろ?」

「なっ!? や、役に立ててるでしょ!」

「まあそりゃそうだけどさ」


 まあ、少しぐらいは動いてやるか。

 別に隆明を狙っているのがあの子、というわけではないんだから構わない。

 なんだかんだ言っても自由だからな。


「よし、じゃあ日曜日に出かけるか」

「えっ、いきなりっ?」

「おう、いいだろ?」

「私はいいけど……」


 大丈夫、隆明だったら受け入れてくれるさ。


「え、春原さんと出かけられるのかっ? 行くぞっ」

「そ、そんなに私と行けて……いいの?」

「当たり前だっ、春原さんは人気だからなっ、胸――」

「まあまあ、そういうことだからよろしくな」


 って、これって俺は行かなくていいんだよな?

 隆明を誘っただけでいいんだよな? 普通にふたりだけでいいよなー。


「頑張れよ」

「え? もう、なに自分は行かないみたいな言い方をしているの?」

「え、俺は行く必要ないよな?」

「あるよっ、ふたりきりで上手く話せるわけないじゃん……」


「貴重なチャンスなんだから頑張ろう」とか考えないのか……。

 

「分かった分かった、上木さんも誘ってあげるからさ」

「え、なんで俺が狙っているみたいな言い方を?」

「いや、そんなことは考えていないけどさ、話し相手が増えた方が緊張しなくて済むかなって思って……」


 多分、来る可能性は限りなく低いが、当日楽しむためにいくらでも対策をしてくれればいいと思う。

 できればそれならもうひとり男子がいてほしいところだが。


「さあほら、まだ休み時間もあるから行こうよ」

「あ、俺もか、まあいいけどさ」


 教室前まで行ってみると寝ているみたいだった。

 邪魔をするのは違うからと帰ろうとしたらがしっと腕を掴まれて叶わず。

 男の俺よりも空気が読めないっていいのだろうか? と不安になる。


「上木さん、ちょっといいかな?」

「ん……うん」


 彼女は日曜のことを説明する。

 その間も藍鼠色の瞳でこちらを捉えてきていたからなんかいけないことをしている気分になって帰りたかったが我慢。


「いいよ」

「ありがとう!」

「ちょっとこの子と話がしたいからいいかな?」

「うんっ、それなら日曜日によろしくねっ」


 ……日曜日はあくまで黙って付いていこうと決めた。

 なにかを求められてもなにもしない、俺はあくまで菓子のおまけみたいなものだ。


「行広くん」

「なんだ?」

「日曜日は行広くんもいるんだよね? よろしくね」

「おう、よろしく」


 おお、今日は意外と常識人という感じ。


「そのときは荷物を持ってあげるね、私の方が力持ちだから」

「い、いやいいよ……」


 いや、やっぱり人というのは変わらないなと思った一件だった。

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