第6話 二次会パニック
巻き添え型自爆のカラオケ
ラスト2人は盛り上がった
まあ、一応これで形的には参加して歌ったし
想定外の悪目立ちしたけれど、仕方ない、良しとしよう
「上野くん、駿君とバンドやってるんだー?」
何人かに話しかけられた
あまり学校の人には知られたくなかった事だったのに、駿はそれが会話の取っ掛りになると思ったのか話していたようだ
「うん、まあ一応」
案の定、今度みんなで観にいこーなどと聞こえてくる
頼むから来ないでくれ
内心思う
「見た目で分かるけどやっぱり音楽やってたのね」
根源である秋葉さんは軽い口調でへぇーって感じでソフトドリンクを隣で飲んでいた
何処か面白そうに
なんで人巻き込んで悪びれなくしれっとしてんのこの人
「ちょっとさぁ、察したならガソリン足すよーな事やめてくれよ」
小声で不満を漏らす
「私1人歌わされて貴方は乗り切るって平等じゃないじゃない」
ま き こ む な
まあでも、とりあえずこれでさっさと逃げよう
会計の集計をしてる代々木君に早めに料金を払って逃げようと思っていたら不穏な会話が聞こえた
「二次会のクラブ移動ねー、あっその前にDiningBARか居酒屋でちょっと食事してからなのでお好きな方にわかれてくださーい」
「秋葉さんどっちに行くー?」
男子がこぞって秋葉さんに群がる
帰りにいだろうなあ
まあ代々木君の顔立てるにしてもご愁傷さま
僕は席を離れフェードアウトしようと代々木君に会計を渡しに行こうとした
何かに袖を掴まれた
「上野くんはどっち行くのかしら?」
秋葉さ、、悪魔は当たり前に息を吸って吐く如く
また巻き込み型自爆テロを起こしてきた
「いや、俺は」
「じゃあ私もお暇しようかしら」
えー、ちょっとー
男女共に非難めいた声が上がる
なんだよ、なんで巻き込むんだ
何がしたいんだよこの人
流石の僕も集団の圧力に、切り捨てて帰宅をアッサリと吐き出す事が出来なかった
「BARで、、」
帰りたい、とてつもなく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます