陰キャの俺が金髪ギャルの家庭教師を頼まれた→逆に俺が夜の勉強を教わる羽目になった件

雲川はるさめ

第1話





陰キャの俺が金髪ギャルの家庭教師を頼まれた→逆に俺が夜の勉強を教わる羽目になった件


「夜の勉強、教えてあげようか...?」


「ええええええ」


俺は訳あって、学年一の美女だが、

派手さを極めた金髪ギャルの部屋にいた。


彼女は自分の机に腰掛け、

俺はすぐ傍に立って勉強を教えていた訳だが。


急に風向きが変わった瞬間だった。


「もう、疲れちゃった。てか、飽きた。

こんな数学の因数分解なんて絶対に

社会に出て役にたたないと思う。

ま、でも留年しそーだから、こーやって

あんたに教えてもらってる訳だけどさ...」


意味深な顔して。


しかも上目遣いで、

金髪ギャルの林ユーコは

「んー!!」と大袈裟に伸びをしてみせた。


上半身が剃られ、

胸の大きさが露わになった瞬間だった。


発育のいい胸に。


さすがに俺はドキドキした。


季節は真夏日で。


部屋のクーラーは効いているとはいえ、

気温が高くて暑いから、


彼女はかなりの薄着だった。



男の俺がいるっていうのに。


無防備な感じ。

キャミソールが下着なのか、下着ではないのか?はたまた、下着の定義からして不明だが。


俺はドギマギして、顔を赤くしてたよーに

思う。


「あははは!おもしろーい!顔、真っ赤になったし」


「じゃあ、もっと顔赤くさせちゃおっかなー!!」


「ずっと立ってるの疲れたでしょ?

ベッドに腰かけたら??」


「えええええ....」


「あ、凄い!益々、赤くなったしー!!」


俺のすぐ後ろには。



林ユーコがいつもそこで寝てるであろう、

ベッドがあった。

ピンクを基調とした女の子が寝てると

すぐに解るデザインのかけ布団やシーツに

俺は林ユーコにドーン!!と

突き飛ばされ、


無理矢理、ベッドに腰かける羽目になった。



「座った方が楽でしょ?」


「てか、そこで寝転んでもいいよw」


ええええええ、と俺は心の中で叫んだんだ。

「てか、寝転んじゃえw私があんたを

男にしてあげるw」


ドーン!と再び両肩を押されて、

俺は金髪ギャルに、ベッドに押し倒される

運びとなった。


現在から遡ること二日前。


俺の名前は山吹シンジ。

現在高一。


そんな俺は都会から、此処、

山梨県のとある中堅高校に編入してきた。


転入初日。


俺は金髪ギャルと、隣同士の席になり、

散々馬鹿にされることとなった。



「ちょっと髪の毛長すぎない?

男なんだからさ、もっと短くていいと思う」 


「私服もダサすぎる。もっと

お洒落すればいいと思う」

俺は初日に。彼女に、

沢山のダメ出しをされることとなったが。


定期考査後。俺への態度が一変することと

なった。


先生に渡された成績表に拠れば。


俺の順位は学年トップ。


学年に325人いるなかでダントツかどーかは

不明だが。1/325の記載があった。


つまり、


国数英の3教科は、一位だった。


そんなとき。

ちょっとした風圧で。

俺は裏返しておいて、誰からも見えない状態にした成績表を、床に落とした。


それも、林ユーコの足元に。


「えーと、林さん」


「なによ?」


「林さんの足元に、成績表を落としちゃったんだけど...」


「あ、じゃあ、取ってあげるわね」


それから、林さんは

床に落ちた成績表を拾ってくれたはいいが、

手元に持ってきたときに、故意にだと思うが、

裏返して見ちゃったんだ。


「嘘...凄いじゃない!あんた、学年トップとか!」


「い、いや、大したことないよ。

マグレってゆーか...」


こんなことがあって。


俺は金髪ギャルに唖然とされた。


そして、彼女から、こんなお願いをされたんだ。


「私の家庭教師になってほしい!」と。



「ええー」と

躊躇っていると。


彼女が俺に成績表を手渡した。

そして言うことには。


「見ての通り、私はビリ。

このままじゃ、進級できない。

だから、助けてよ」

成績表に拠れば。

325/325。本当に最下位で。

彼女の表示を見るにつけ、本当に

困ってる風だった。



こうして俺は。あまりに懇願され、

更に


家が近いこともあり、

とゆーか、金髪ギャルのお母さんが

俺の家に来て

菓子折持参で頭下げたもんだから

行かざるをえなくなったのだ。


こうして、


俺は学校帰りの夕方に

金髪ギャル、林ユーコの部屋に入り、

ベッドもあり、ドギマギするなかで。


勉強を教えた。


家庭教師始めて、

二日間は林ユーコも大人しく勉強してたが。


冒頭に戻ると。

学校休みの土曜日の夕方、

今。時刻は19:30を少し回った頃。


事件は起きてた。



俺は林ユーコにベッドに押し倒され、

今まさに、顔を近づけられてた。


俺が下で、林ユーコが上。


「た、大変だ....!!」


俺の心の声、虚しく。


林ユーコが、


「キスしたことないっしょ?


これから、私が上手なキスのレクチャーしたげるw」


とノリノリだった。


と。その時。


部屋の入り口のとこで、


雷が落ちた。



「何やってんのよ!!!」



林ユーコはビクッとなって。


それから、大慌て、ベッドから降りた。


林ユーコのお母さんが部屋の入り口のとこで。

ドアのまえで、

鬼の形相してた。

ティーポットとティーカップ、それから

お菓子のお皿をが乗ったお盆を手に持ち、

滅茶苦茶怖い顔してた。


「ユーコ、あんた、なにやってんのよ!!

大人しく勉強してるのかと思ったら、

遊んで....??てか、よくわからないけど、

ふざけていたのね!!」


「あ、ママ!これは

違うのよ。ちょっと休憩がてら、、、」



俺の初キスはこうして守られた。


「勉強しないんだったら、

シンジくんに帰ってもらうわよ!!」


「折角、紅茶入れたのに!

折角、クッキーも焼いたのに!!」



林ユーコが慌てて、

林ユーコママに謝っていた。



「ちゃんと勉強するわよ!

だから、ずっとそこにいて見張っているのやめてよ!」





林ユーコママの監視の元、

この日は勉強し、やがて、

夜の8時になったので、俺の指導は

お開きになった。



さて。


この事件後。


林ユーコは大真面目で俺の指導を受け。

と言っても。林ユーコママの監視のもとに、

勉強していたわけだから、

態度よくしなきゃと思っていたのか、

「夜の勉強教えてあげる」なんて

ふざけることはなくなった。


俺が家庭教師をはじめて三か月が

経過し、


やがて。

林ユーコの成績が上がり、

学年ビリから急浮上したとき。


俺は林ユーコの家庭教師をやめることになった。


そして。月日流れて。


俺が家庭教師をやめて一ヶ月後のことだった。



林ユーコに家に招待された。

リビングで、紅茶を飲みながら、

嬉々とした表情で林ユーコに言われたんだ。


「ほら、見てよ。

あんたのおかげで、成績、すごい

上がってさ!ママも凄い喜んでてさ」


成績表ではなく、通知表を見せられたのだが。


驚くべきことに。

評定の1が4になってた。


「山吹くんのおかげだよ!

ほんとにありがとね!!」


それから、ソファのうえでいきなしの

ハグ。


かーらーの、


「ベッド行く?」と言われたんだが。


俺が困っていると、


「ママは仕事に行ってて当分帰ってこないよ」



と上目遣いで言われたのでした。


「そ、そーなの?」


「うん、あと二時間は帰ってこないよ...」


俺がこのあと、どーしたかは。

規制の都合もあるから、みんなの

ご想像に任せよーと思う。


てか、惚気の話になってしまうけど、

少しばかり追記しよーと思う。


俺たちは二階の、

ユーコの部屋に上がることなった。


かつて。


その場所は俺がユーコに勉強をおしえて

あげた空間だったわけだが。


今では。


教える立場と教わる立場が見事に

逆転していた。


そう、冒頭のあの日のように。


ユーコの部屋はもう。


ギシギシ...と不穏な音で溢れてた。



あ、いや、不穏な音というか、それと

ともに、ちょい

甘い空間になってた。


「俺を男にしてくれる??」


そうユーコに尋ねると。


「任せなさいっっ!」


「夜の勉強、私がとことん教え込んでやるわ!」


そんな会話を皮切りに、

晴れて俺たちはカレカノになったのでした。



「まずはキスよ!」


「わ、分かった...」


「次は、服を脱がすのよ...」


「え、俺がやんの?」


「そーよ!ちゃっちゃとやってよ...!」


「わ、分かった...!」



こーして俺は。

手順を踏んで、ブラのホックの片手外しを

マスターすることになったのでした。





















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