第2話

「何故だ。何故魔法が出てこない…」

いくら頭の中で魔法を使おうと思っても出てくるのは黒い煙のみだ。

「そうだ。あの青い画面を見たら分かるだろう」



俺は青い画面を見た。するとお問い合わせボタンがあり、そこを教えみた。どうやら分からないことなどを天使に聞けるみたいだ。

俺は魔法が使えないとお問い合わせをした。



お問い合わせしたところですぐに答えが帰ってくるわけないから何か泊まれる宿を探そうと思い、宿を探した。一通り街を歩いたが、宿らしきものがいっさいない。それに歩いている人すらみかけない。

「どうなってるんだよ。人も宿も無いじゃないか」

途方に暮れていると泣き声が聞こえてきた。俺は泣き声聞こえる場所に行った。



そこには1人の少女がいた。俺は少女に何故泣いているか聞いた

「お母さんが殺されちゃったの」

「誰に?」

「この街の盗賊に」

俺はこの街に宿も人も居ない理由がわかった。街を歩いていると盗賊に会い無差別に殺されるからか。



俺はとりあえず少女の家に入った。少女の家には生臭い血の匂いがした。どうやら突如家に盗賊が入ってき、少女の母親を殺したのか。



俺は少女のことをできるだけ知ろうと思い質問をした。

「君の名前は?」

「私の名前はポルディー・リン」

「俺の名前は進川雷太」

「嫌かもしれないが、君の母親のところに案内してくれ。」

リンはこくりとうなずき、母親のいる部屋に案内された。その部屋からは黒いオーラらしきものが出ていたが、気にせず中に入った。



母親は既に絶命していた。俺はあまりの光景に口を手でおおってしまった。リンは耐えられなかったのか、部屋を飛び出してしまった。あとを追おうか迷っていたら、青い画面が出てきた。

「能力を使いましょう」

「ん?」

俺は困惑したが、青い画面の通り母親の前に行き、魔法を使いたいと頭の中で思った。いつも通り黒い煙が出てきた。



その途端、部屋全体に黒い煙が充満した。俺は突然のことで、腰を抜かしてしまった。

「ん?!」

どこからか何者かの声がした、俺は盗賊かと思い、辺りを警戒する。



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