『おさけのとも』

やましん(テンパー)

『おさけのとも』


 『これは、フィクションです。また、おさけは、二十になってから。』





食品会社C.E.Oプレゼン


『みなさん、わが社は、このたび、画期的な、おさけのともを、発売いたしまし。』


 彼は、続けて言いました。


 『現代は、まことに、孤独社会でし。』


 『仕事においても、社会においても、この、孤独に耐えなければなりません。』


 『しかし、お一人様のみなさんにつきましては、オフタイムには、多少の会話があってしかるべきであります。』


 『そこで、このたびわが社は、対話型食品を三種類先行発売いたします。』


 

     🥒 🍆 🥕



 『しみじみもろきゅうくん』


 『なつかしなすびくん』


 『さっぱりにんじんくん』


 であります。』


 『え、もろきゅうくんに来てもらっています。』



 『まじ、こう、ふたをですな、ぱか、と、あけましと、『あわ〰️〰️〰️、もろきゅうくん、こんちは。』』




しみじみもろきゅうくん


 『よ、こんちは。げんきだったか。』



C.E.Oさん


 『まじまじだ。最近のようしは、どうかね。』



しみじみもろきゅうくん


 『まあまあ、だなあ。なんか、きゅっ、と、いきたいきぶんだね。』



C.E.O.さん

 

 『んだ。ちょっと、まて。』



しみじみもろきゅうくん


 『まて、まだくわねぇか?』



  会場から、笑い発生



C.E.Oさん


 『さて、これは、新製法により、きゅうりくんたちじたいに、きゅうりくんたちの細胞自体で、簡単な思考回路と発声回路を構成しておりますだ。安全性は確認済みで、食品省の認可済みです。あ、接待はしてないべ。』



  会場から、笑い発生。


 『野菜不足、やさしさ不足、お一人様のお酒にも、また、お食事にも最適だんなべ。』



 新聞記者


 『あのう、食べたあとは、どうなるんですか。』



C.E.O.


『そこだべなもし。消化されるまで、ぎりぎり会話もできるし、『おしまい。』と、いってやると、会話モードは、自己終了するべな。まあ、冗談以上の相談はご遠慮くださいなもし。ばかだんべからして。』



 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・



悩んだ独裁的政治家


『しみじみもろきゅうくん。みちは、ふたつしかない。世界と仲良くするか、終わりにするか。どっちがよいかなあ。』


  

しみじみもろきゅうくん


 『あんた、そりゃ、早く喰って、おしまい。に、すべきだな。』



悩んだ独裁的政治家


 『やはり、そうだよな。世界に、私以上な存在は、あるべきでは、ないな。』



 大量の核兵器や、さらに恐ろしい化学兵器が、発射された。


 一発で、大気中に致死性の微生物が溢れ、北半球滅亡である。


 『総統閣下と、しみじみもろきゅうくんにに、従わぬものは、この世に、存在は許されない❗ワクチンがほしくば、従うべし。よくある手法だ。』


 世界中に、猛々しいアピールが発信された。


 もちろん、報復攻撃は、熾烈をきわめてて、もう、作者も、訳わからなくなった。



 しかし、しみじみもろきゅうくんや、その楽しい仲間たちは、保存が利くため、各地のシェルターで、重要な食品となったのである。


 まさに、人類最後の、たのしい、相談相手に、なったのである。


 

 

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『おさけのとも』 やましん(テンパー) @yamashin-2

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