嘘も本音も結局嬉しいから仕方無い
「遊……」
「どうしたの?てかまだ起きてたの?」
「え?」
「なんで嬉しそうなの?」
彼女には携帯の明かりで見えてたらしい
……顔に出たか..
ミス
暗いし寝てると思ったのに⋯
「...みせて?」
「……。なにを」
……え。なに?ていうか俺にそんな興味あったのか?
「ケ・ィ・タ・イッ…パチッ」
·····やっぱそれかね
「まぶしっ」
招き猫⋯でもネコ見たいな美人に手招きされて嬉しくない訳がない。
ただそんな深い関係でも無いのに
いやだわーこれ
あゆの方に向かいながら嘘をついてみる
「なに?バイトの時給30円アップだってさだからうれしーのっ!
嬉しくない人……いるのかァァァァ」
どうだ……ってか全然効いてないのは言ってるそばからわかってた
彼女は俺の携帯しか見ていないから
「ふーん。」
えどっち・・・
かなんでだよ、旦那いるやつに……
「なんだと思った?んんー?」
おもむろに顔を覗き込みながらどこまでの気持ちで言ってるのかを探ってみた
「なんだよ」
もうどうでも良さそうな顔ぢゃん...いちいちテキトーなこと言いやがって
…まいい
……最近いい子だな〜と思ってたけど
なんか隠したね絶対。ドラマぢゃないんだしさ、
またあの子なんだろうね
この人が30円で喜ぶわけないから
てか30円上がって本当にこいつみたいに偉そうになれる人居る?
てかやっぱりアタシは次なんだ。
アタシは三月あゆ(みつきあゆ)28歳
家にいたくないから旦那が帰ってくる時間から出れる仕事をしてるて言ってもほぼフリ.結婚して子どもが1人……離婚はしてないよ。……アタシも悪いね
「ビー。ビー。ビーー」
(あゆ何時帰ってくるの?てか今日仕事だったっけ?寝るまでに帰ってきて欲しい。)
うぜー。
でこれを送ってきたのが遊次(ゆうじ)で
目の前に居るのも同じ遊
この旦那は優しいしまあ何かと世話焼きな人
最初は何でもなかったのになんだか1年くらい体臭が臭いのか分からないけど、無理な臭いがするから一緒にいたくない
歳同じなのに⋯それ以上なんていったらいいか分からないけどとにかくそれが一番無理で離れたい
「あゆ〜変な顔してどしたの?」
「は〜い。別にーですよー」
このクズくんとはたまたま仕事早く終わって1人居酒屋で寄った時にいて酔いつぶれて……
ってアタシもドラマ化ぢゃん!
でもねー。なんだろねー。
ドラマあるあるのやつだよー。って最近はアニメの方がそんな感じだよね
で気付いたら家に帰ってた
何もせずに、何とかアタシの住所聞き出して
送ってくれたらしい
そりゃ、何となく…こうなるよね♡
まだダメなのかーあゆ?
でも顔はさっきよりはいつもの愛でたくなるネコ目ネコ目って表現は俺的にかなり良い表現のつもり
「日曜さ⋯あゆ仕事だったよね?」
「そうだけど⋯どっかいくの?」
まだ怪しまれてる?もしかして…
「ブー。ブー。ブーー」
(仕事ぢゃないよね⋯どこ)
……なんかしんどそうな顔
その顔好きぢゃない!
「どした?」
思わず隣に座ってしまった
「なんか……面倒いかも。」
「旦那さん怒ってるの?」
「怒ってる訳ぢゃないと思うけど、なんか怪しんでる?感じ」
やっぱ最近家空けすぎかなぁ
でもそんな心配そうな不安な顔してくれるんだ。遊
……俺助かったかも色々
「帰りたくない。」
「ダメーーーーーー。」
Xを全身で作って答える。
下半身は何故かがに股だった
「さすがにやばいだろ...帰りたくなくても今日は帰るべきっ」
⋯なんか上手いこと言った気がする。
「…………。え?されるのか?」
「大丈夫だって⋯暴力振るわれたりとかしないんだよね?」
「……。」
無言か⋯あゆ
めちゃくちゃ追い討ちかけづらい
「一緒に寝たいもん……」
「可愛っ……」
ダメだそれ以上言っちゃ…ウンウン
俺はまだこのポーズを見て貰えるまでこのまま頷くしかしその言葉は何か刺さってくる。
「今日は帰ってまた来なよ⋯俺も寝たかったけど我慢する!」
「…………。
…………わかった」
まあ今日は、仕方ない。帰ろっかな
もしバレて2度と会えなくなる方が
今はキツいから。
「ゆう⋯」
「⋯ん?」
「日曜来ていい?」
絶対日曜なんかあるでしょ?
意味不明な✕の手がドキッとしてるよ!
……日曜⋯
「いや⋯おれ友達誘われてるしっ……」
ごめんあゆ⋯これ以上繋がれないんだ。
バレなきゃいいのか
旦那さん⋯そう考えてる間に帰る準備をして何か返していた
「ぢゃあ火曜の夜……くるから。ガチャン……」
「わ…わかった!」
そう言い残してあゆは出た。
俺はもう
……会わないつもりだ
たぶん
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