売れるクシと熟れない俺のno〇出逢


それからは…お互い話せなくなり…まぁ茉子も居づらかったんだろう…わかる。

そこで前に出れるやつは…自信があるかマヂで好きか…でもマヂで好きなら。俺みたいな過ちは絶対に…おかさない

でも何が間違いなのか?ただタイミングが悪かっただけぢゃないのか

どちらにせよ。間違いとタイミングで俺は失敗した

…今でも時々いや。毎日のように思い出す…あの時俺がその子のめんどう見る!

そう言ったら茉子はどう答えたか。どんな顔をしたのか…してくれたのか。

でもそれ以上は…俺の出る幕ぢゃなければどう出ていいかすら考えられなかった。

それは逃げた事と同じ見捨てたのと同じ



おれは…

どうすれば良かった?




「マコちゃーーーーんボックスの席おねがーい。」


「はーーーい♡」



「お隣いーですかっ?♡」


「おっ。めっちゃ可愛いねぇ。おぢさんもうアフター予約」

「まだ早いっすよ部長ー!」

「おぉいいっすねぇっ」

「おまえがゆうなっ」

「すっすみませーん!」




……はぁ。早く辞めたい。ゆうは…

もうあの時には戻れないんだよね子どもも産んぢゃったし7年も音信不通

もしかして結婚したりとか……

私のせい?

「マコちゃん」

「マーコーちゃんっどしたの?ボーっとして」

「あ。は、はいっ。あーごめんね」



…あいつは今何してるんだろうか。子どもは大きくなったんだろうか。

俺はあの後すぐ辞めて東京へ出た。

誰も知らない。俺のことも知らなければ干渉もして欲しくなるほどして貰えない場所に

…逃げ出せる場所が無い…ある意味ない

ここで暮らし始めてやっとわかったよ

おれは茉子の事ばっかり思い出して、妄想して……それしか出来ない

過ぎ去りし日々を懐かしむ…ベタすぎて笑われる程懐しい。何をやっても楽しくない、何が出来るのかも分からない何をしたいのかも分からない


お前は今…どこにいる?




「ビー。ビー。ビーー」

……返してなかった。

(ジーーーーーじろりっ♡なーんーでっ!返事くれないの?)


(まだ家帰ってる途中。)


「スコッ」(えなに会いたくないんだー)


(会いたくない訳ぢゃないけど。会いたいよ!)



…なんで正直ぢゃないのかな〜ゆーくん。でもそんなとこは嫌いぢゃないし

「むしろ好きッ♡」

七瀬恵那子…えなは21歳セントアイカ大学3年生〜ゆーくんと知り合ったのは去年の学祭でゆーくんが焼き鳥の出店で来てた時



「焼き鳥くださーーい♡」

「あ、ちょっとまってねー。」


あの真剣に焼いてる姿、でもなんかやる気がない…手だけ真剣なその姿は恵那にうずくものを感じさせた♡

別にカッコよくないよ?ただ……ずっとみてたい。そんな人っ♡

「全部下さいっ♡」

……「は?」

「ぜんぶ!?……120本はあるよ!?」

「いいんですよぉ~えなぁお金持ちなーんで♡」

「あ、、そう」

インパクト大でいきたくて♡全部買った!

ゆーくんそこそこ引きつってたけど

それのお陰で焼き終わるまでずっと一緒当然他にお客さんは来れないし〜


「彼女いないんですかー?」

「あ、いないです。」

年下のえなに

変にお客様対応のゆーくんはなんか可愛かったし♡なんかいけるっ♡って思ってID聞いたら即OK♡

それから連絡取るようになって〜みたいな♡




……でもなんか。最近会ってくれない。どうして?


「……トゥルルルルル〜。」

「斉木です!恵那さんどうされましたか」

「あのねー斉木さん?少しお願いがあるんだけど~……ゆーの事について調べて欲しい。」

「あの恵那さんがいつも話しておられる方ですか?なにか悪さでも…」

「……や別に。そぉー言う訳ぢゃないんだけどー」

「…はあ解りました。身辺調査しておきます。性癖…」

「だ、だ、だからあっ!そこまではしなくていいから!お願いね!それと!パパには絶対に。ナイショー!」

「プーッ。プーッ」


なるほどねー。布団の中ガサガサモジモジしてる音が。あんな凡人どこがいいのかしら……


















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