俺は対人恐怖症。

東雲才

第1話

「楽しみね〜明日の始業式!」

「ついに!孝太郎も私達の学校来るのね!」

「お前らが無理矢理転入させたようなもんだろ...」


——コミュ障を拗らせた俺、有馬孝太郎は通信制の高校に通うことで家族を除いて、誰とも接しない環境を整えて暮らしいていた。家族というのもうちはなかなか変わっていて、両親のいない俺は従兄弟である有馬海(うみ)と真と共に生活している。海と真の両親はというと海外で仕事をしながら転々としている。まぁそれは置いとくとして、教師をしている真は孝太郎のコミュ障を治すために真が教えていている全日制の秋ノ宮高校に無理矢理転校手続きをさせられたのであった。因みに海もその高校に通っている。


「だって、孝太郎ずっと引き篭もってるから心配で...」

真が落ち込んだ表情で言う。

「心配掛けてるのは申し訳ない...」

「まぁ、孝太郎、家族とこれだけ話せるんだから、学校でも友達できるでしょ!」

「そうよね!私達とはこんなに仲良いもの。」

——真と海は俺を勇気づけるため言ってくれてるようだった。

「俺も不思議だよ...家族とはこんなに喋れるのに。」

「明日から直していけばいいじゃない!私達が付いてるんだし!」

「ありがとう、できるだけ頑張る。」

——いやこんな羽目になったのは真のせいなのだが。

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