二度目の転生はもう少し良いものであってほしい

@yukai123

第1話 退屈

退屈とはなんだ、、。そう、もうやる事がない。

つまりそういうことだ。


「弱い、、、」


彼は目の前の現実に驚きを隠せないでいた。なぜならば、そこにはスライムしかいないから。

青色の肌、プルンとした表面まさにスライムそのもの。

そんなスライムを前にして、立ち尽くしている男は加藤慎太郎という人間だ。なんでも、彼は転生というものをしたらしい。死因は慎太郎にも分からない。


「ふぅ。転生ってもっと良いものだと思ってたんだがなあ。」


慎太郎は、ボサボサの髪、目はつり目でピアスをしている。服装は、、中学生がよく着るようなドクロが象徴的なTシャツである。

頭をポリポリと掻いていると、慎太郎はある結論を導き出した、、、。


「あ、そうだ。もう一度死のう、そうすればまた転生してちょいとはマシな所に転生するだろう。」


慎太郎は、そんなホームレスのような姿でスライムに向かう。

そして、、何時間かけても死ぬことはできなかったので、結局自死した。

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