日々恋恋ーこれからも続くラブコメー
秋月そらノ
わたしと日記とすきなひと
ある日、部屋を片付けていると、昔に書いた日記が見つかった。
日記と言うには、少しおざなりな部分があるかな。その日記には当時の目標や、印象に残ったことについてメモしたものである。本当に懐かしい。いつから、書かなくなったんだっけ。そんなことを考えながら、久しぶりに日記の中身を見てみることにした。
『〇月×日
わたしには好きな人がいます。
でも、その思いをじょうじゅさせるには壁があるみたいです。
しかし、わたしはあきらめません。ぜったいに振り向かせて見せます!!』
と書いてあるページを見つけ、懐かしく思う。書いたのは、何年前だったかなぁ。他の日も見ていく。
『〇月△日
好きな人がなんか難しいことを言いながら、あきらめさせてこようとします。
正直話が難しいです。でも、わたしはあきらめませんから!!!
見ててくださいよー
絶対に!!』
ふうーと一息つく。何年か前に書いたからか、テンションと勢いがすごい。こう、言い表せないけどすごい。思いが直球ストレートに伝わってくる。今の私でもこんなに正直に書けるだろうか。ちょっと、顔が熱くなってきた。手をぱたぱたさせて仰ぎながら、ページをめくっていく。
『△月×日
好きな人と2人でお出かけすることになりました!!デートです!デート!!
デートとしか言えないと思います。やりました。やってやりました。
ようやくここまで。
・・・・落ち着きましょう。まだまだ、目標達成には遠いです。
でも、ようやくここまできました。
そっちから、付き合ってくださいと言わせるぐらい、
どんどん夢中にさせてやります!!』
懐かしい。本当に懐かしい。この時の私が今の状況を見たらどう思うかな。他にもページをめっくていき、日記をとじる。どのページにもその時の素直な思い、何も隠れていない”私”が綴ってあり、気持ちがあふれていた。読み終わり、懐かしさと心が温かくなるのを感じる。そうだった。思い出してきた。わたしは何かあれば、日記に書き、目標を据え頑張ってきた。嬉しい時も、涙が出るぐらいに泣きたい時も。つらいことがあれば、日記を見返すことで元気ももらった。支えになっていた。
私は日記を机の上に置いておくことにした。見えるように。立てかけておく。
心地よい風が入り、カーテンを揺らす。
さぁ、これからも頑張ろう!
—いつかのわたしへ。
今の私は幸せですよ。思いが報われないとか、不安なこともあるでしょう。大丈夫。自分を信じて。どんな結果が待ってたとしても、私たちにとって悪くないから。
今の生活、わたしにとっては、未来の生活。とても充実していますよ。安心してください。だから、そのままで、その時まで元気に過ごしてください。
私より
日々恋恋ーこれからも続くラブコメー 秋月そらノ @s0right_wwfno
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。日々恋恋ーこれからも続くラブコメーの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます