第2話 周りの女子が可愛い
文多め。見にくかったら工夫の仕方教えてけれー。瞳の色宝石が被るのは許してくれ、物語の根幹なんだワ。
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新しい出会いを期待して1ヶ月。その日がやってきた。
お父様から聴いた話によると国内でも指折りの総合魔法教師らしい。容姿うんぬんはどれだけ聴いても教えてもらえなかったので期待している。というかお父様に対してそこら辺の俺の好みを完璧に把握しているのだろう。
一番近いのは近衛であるエリアだ。俺専属の騎士はまさに俺のタイプの一人だった。レッドスピネルのような瞳は溢れんばかりの自信と好奇心が透けて見えてくる。あの目に浮かぶ崇拝、尊敬の色を汚したく…。
おっとこれ以上は本人に直接言わなければ。最近は、お嬢様が可愛いすぎる、王族くらいのものに襲われるかもしれない、もっと強くならなければ!とか何とか言いながら彼女の父に連れられある町に出かけているらしい。今いなくてどうするんだとは思うが未だ箱入り娘として育てられている為、狙われることはないのだ。初めて会ったときには目がまん丸になっていたと思う。
エリアがお辞儀している中、お父様を見るととても他の人には見せられないようなニヤニヤ顔だった。腹の底まで探られているようでゾクっとした。まさか心までは読めないよな?(フラグ)
「お嬢様、教師の方が参られました。」
そう俺の専属従者であるメリィすらももちろん俺の心を撃ち抜く容姿と性格だ。紺の混ざった黒髪は元居た世界を思い出させる。そしてペリドットのような柔らかな黄緑色の瞳は彼女の優しさをよく表している。
最近僅かに膨らみを見せ始めた胸部は嫉妬はあるものの三つ年上にして年相応に慎ましやかでありながら存在が確認出来る程である。
甘えたい。彼女に対する第一印象はそれだった。六歳という年齢でありながら慈愛に満ちた山葵色の目は今でも忘れられない。最近はテーブルマナーの授業が多くなりつまらない上とてつもなく疲れるのでハグして癒してもらっている。
また怒らせたときに目が濁り侮蔑的な目を向けてくれるのも素敵だ。いつも優しい人が見せる新たな一面は俺に新たなる道を拓かせてくれただろう。あの瞳のまま踏まれたいと思うのは悪いことだろうか?例えるならヤンデレヒロインだな。あの青漆?色の目はゾクっときてちょっとパンツ濡らしそうだった。
「お嬢様?よろしいですか?」
「…、ん。よろしいですよ。お入り下さい。」
「はい、失礼します。」
キイ。ドアの開く音と同時に現れたのはピコピコ動く猫耳でした。
「それでイリス様は私にどのようなことをご教授くださるのですか?」
「取り敢えずは基本魔法理論と生物学、あとは歴史ですね。魔法の実践利用、訓練は少し待ってくださいね。それでは魔法の基本について教えていきましょう。」
自己紹介が終わったあと基本的な話が終わった。
イリス・マルセル、彼女の容姿について思うことを言うとすればアクアマリンの目と赤銅のブロンズに輝く髪に対してアクセントになっている。そこに見える茶ぬこ耳は未だピコピコしており撫でたい欲求が刺激される。尻尾もしっかりとあるのがよく分かる。
最年少で教師免許を獲得した優秀な先生でなんと十二歳である。俺の七歳上であるため身長は当たり前に私よりもあり、頭五つ分くらい高い。断じて俺が低いわけでわない。メリィと比べても頭三つ分は低いが多分平均だ。まだ100すらいってない…。(頭一つ=15cm)
授業の形式は2:1でメリィと俺が教えられる側だ。
といってもメリィは学園を卒業できるくらいまでは学習し終わっているらしい。この天才め!
基本魔法理論は数学のことだったようだ。魔法は数学の応用の延長線の用な物で科学に分類されるようだ。数学は前の世界でやっていたこともあって余裕だ。かといって学園卒業できるくらいの問題は難しくて解けなかった。魔法があるせいか前の世界と違った方向で科学は発展しているようだ。というか魔法で物理法則なんて簡単に歪められるからね。物理数学なんていらないんだよ。
生物も前とは全然違う。生物一種ごとに魔力機関という臓器が加えられていて体内の臓器や生態系の様子、変化の仕方が変わっている。なにより魔法使用可能な生物を魔物、使用不可な生物を動物というらしい。なんでもただ動いてくるだけだからだという。結構ややこしい。前との差異が多すぎて頭がクラクラする。
「イリス様は兄さんにも教えていたのですか?」
「はい、ですが彼は優秀すぎて半年で学園卒業まで終わってしまいましてね。私のお役はすぐにごめんでしたよ。」
「あはは、それは大変でしたね。それに比べたら私は理解力がないのでしょうか…」
「何を言っているのですか!?あなたの歳でそこまで基本魔法学が出来ている方がすごいですよ!彼ですら完璧にマスターするのに半年かかったのに…。ハア、本当にこの家は常識というものは習わないのでしょうか…。他の科目は暗記ばかりですからそれさえ出来れば簡単ですよ。」
「そうなんですか?じゃあがんばります!」
そう言ってニコッとお父様ですら悶える笑みを向けてみる。
「っっ!…。私は教師私は教師。この子は生徒この子は生徒…。」
面白いくらいにパニックになってくれる。そういう反応は近衛に会えなくなってから見れなかったから嬉しくなってしまう。なんとも恥じらいを感じるピンクに染まった頬と前よりも激しく動く耳としっぽをみるとますます興奮する。
メリィにこの顔を見せてもあまり反応してくれないうえチョップされてしまう。メリィも初めて会ったときにはこんな感じだったんだけど。さすがに見飽きちゃったのかなー。
「お嬢様、誰彼構わず愛想を振り撒くのはお辞めください。社交の場でその癖を出してしまわれると膨大な数の縁談が舞い込んできますので。」
「はーい。分かったわ。次から気をつけるわね。ねえねえどうでした先生?私の悩殺笑顔は?」
「確かにメリィさんの言う通り勢いで縁談を申し込んでしまうくらいには可愛いですね。取り敢えずそれを他の人に振り回してしまわないよう今、たくさんやって貰っても宜しいですか。あとイリス先生って言ってください!」
「えー、一回だけですよ?」
こんなに食いつくとは思っていなかったけど、可愛い人にこんな風に思われるのは嬉しい。性格が悪いかもしれないが、とても満足。
「ああ、またお嬢様に魅せられた人が増えて…、私が一番だったのに…。」
隣で一番初めの被害者が何やらむくれているのが分かる。横目に見てみると頬を膨らませてイリス様をジト目で睨んでいる。ぺリドットの瞳の反射が薄くなっていっている。こうゆう風に揶揄うとメリィは可愛く嫉妬してくれる。
表の顔は冷静な従者でメイド服がよく似合うが、二人きりのときは甘えさせてくれる。そしてエリア等と比べて愛情表現は少ないものの一番愛が重く、私をよく見ている。
独占欲が強い為、俺が男性と話している時なんかは顕著に嫉妬している。メリィは結構鈍感であるがために、俺が男性に好意がないと分からず、彼らに笑顔を見せることを嫌っている。『私以外に笑顔を見せないでください』そんなことを二人っきりのときなんかに言われるとニヤニヤが我慢出来なくなってしまうから本当にやめて…。やっぱやめないでほしいなぁ。
そんなことで笑顔をずっと見せていたが最近はチョップを食らわせてくる。照れ隠しであるのが分かるからホント可愛いな!俺だけのものにしてやる!って言って飛びついてしまいそうになるから自制して欲しい。まあ俺が笑顔を見せるからなんですけど。
「メリィ、ちょっとこっち向いて?」
「いやです、どうせまた私の庇護欲を召喚する魔性の笑顔を目に焼き付けさせようとしているのでしょう?絶対嫌です。」
「え、そんな…。メリィが喜ぶと思ったのに…」
「うぐ。」
もう一踏ん張りだな。
「メリィお姉ちゃん?こっち向いて?」
袖をちょこんと掴んでメリィをこちらに向かせる。その拍子に上目遣い+お姉ちゃん呼び、どうじゃ!可愛いやろ!可愛さだけで天下泰平できるやろ!
「!?////」
振り向いた直後に向こうを向いてしまった。失敬な、せっかくのサービスなんだから目に焼き付ければよかったのに。
「イリス先生、今日の授業は終わりですよね?イリス先生…?」
先生は先程の笑顔と先生呼びでまだ悶えているようだ。仕方ないから二人が復活するまで暗記を頑張ることにした。
因みに二人は時間内に復活することはなく、先生の帰りの従者がやってきたことで強制終了した。先生は従者にかぜを心配されていたが、この屋敷に泊まるか聞かれると首を横に振りすぐに馬車に乗って帰って行った。
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如何でしたか?なんとか書きたいところは書きました。このままだと即堕ち2コマみたいになっちゃってるのでキャラ物語と世界観の補填やります。書きたいことが多すぎるー。読者様方の心に残るように我がキャラ愛を存分に表していきたい。お父様最強はまだ先になりそう
以上、拝読感謝。
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