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小春が手術を受けるということを、政宗は優也からのメールで知った。


現役で医学部に合格し、今は三年目。

勉強に忙しい日々を送っている。


「小春が手術、か。」


口に出すと現実味を増す。


最近は優也と遊ぶこともなくなったが、おにぎり屋にはたまに顔を出している。専門学校で調理師の免許を取得した優也は本格的に店を継ぎ、だいぶおにぎり屋の顔になっていた。小春もたまに手伝いをし、政宗が買いに行くと「いらっしゃい」と可愛く笑ってくれる。


思い出されるのはあの日のこと。


───俺が小春の心臓を治してあげる。


小春の心臓病を知ってから、小春のことで頭がいっぱいになった。親が医師だからと、漠然と自分もその方向に進もうとしていたところを、小春が後押ししてくれた。小春を治してあげたい、そう思ったからこそ、今の政宗がいる。小春のおかげで自分の目標を見つけられたのだ。


なのに。

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