第2話

20年前。私は30歳、彼は15歳年上の45歳。

保険の外交員をしていた私は営業で訪問した企業で知り合った。若い社員のリーダーだった彼と仲良くなって、若い社員に取り次いでもらおうと下心があって、積極的に近づいた。


でも訪問して、話をしていくたびに自然と惹かれていく私。仕事の下心なんか忘れて、彼に会う事が目的に、、、。

訪問した時に他の社員から『今日は嶋さん休みだよ』と言われた事も。私の下心は周囲に見透かされいたようで恥ずかしかった。


彼もまんざらではなかったのか、ある日、映画鑑賞が共通の趣味という名目で映画を見に行くになった。


私は9歳年上の旦那と小学生の息子がいる人妻、彼も結婚していて、奥さんと子供2人。

ただ、彼と奥さんは離婚予定があった事が想定外だったかも。

奥さんに多額の借金がある事がわかり、それを2人で払い終わったら離婚することになっているという。


私と彼は映画を観に行ったり、ドライブしたり、楽しいデートを繰り返し、そして自然に男と女の関係に。


私は家庭を壊すつもりはなく、旦那への不満、寂しさを紛らす存在だった。

でも彼は違った。離婚予定だった彼には、私が癒しの存在であり、のめり込んでいったようだった。




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