第19話
都合上伏字の多用、アトラクションなどの描写の省略があります。ご了承ください。
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無事入園できた俺達は早速紅愛がおすすめしたアトラクションに乗りに行く。
「蒼太くんは場所分かりますか?」
「大体の場所は頭に入ってるよ。最初はビック〇ンダーだっけ?あっちの方でいいんだよね?」
「はい。合ってますよ。それじゃあ行きましょう」
場所を確認したところでビッ〇サンダーのあるエリアへ向かう。夢の国は広いので場所を覚えるのにも少し苦労した。しかし紅愛の嬉しそうな顔が見れるならこういう苦労も良いかもしれない。
歩いていると周りの人達が俺達を見ていることに気付いた。確かに紅愛が可愛いくて見てしまうのは分かるが夢の国なんだからそっちに夢中になってくれよ……
どこに行っても注目されてしまう紅愛の美貌を自慢に思うと共になんとも言えない気持ちが胸の中に燻っていた。
「ん〜♪楽しかったですね。蒼太くんはどうでしたか?」
「楽しかったよ。さすが紅愛おすすめのアトラクションなだけあるね」
「ふふん♪次に行くスプ〇ッシュも楽しいですよ」
自慢げに胸を張る紅愛。服装は大人っぽいのに仕草は子供っぽいな。
「むっ……子供っぽいって思いましたね」
「思ったけど別に馬鹿にしてないよ」
「分かってます。でも私は蒼太くんを甘えさせる大人の女性を目指しているんです。子供っぽいなんて思われたら蒼太くんを甘えさせられません」
甘えさせるねぇ…それじゃあ今度思い切り甘えてみようか。
「ふふっ是非そうしてください。たっぷりと甘えさせてあげます♡」
「その時はよろしく頼むよ」
「任せてください」
胸を張る紅愛の頭を撫でると、目を細めて気持ち良さそうに声を漏らす。やはり小動物的な可愛さが強いのでこれでは大人の女性として見るのは難しいかもしれん。
「次はどこ行きますか?」
黒いネズミ耳のカチューシャを着けた紅愛が上機嫌で聞いてくる。このカチューシャはさっきあったワゴンで購入したものだ。もちろん出費は俺。ちなみに今日のデートは全て俺負担だ。ちょっと前にバイトをして貯めた金は全てこのデートで消え去る予定である。
「ん〜……」
スマホで時間を確認すると11時と表示されていた。割と来てから時間が経っていたことに驚くが、アトラクションでの待ち時間などを考えるとこれくらいの時間になってても不思議じゃない。
あと一つアトラクションに行くと昼に丁度いい時間かもしれないな。
……とその前にトイレに行きたくなってきた。
「ごめん紅愛、先にトイレ行ってきていい?」
「はい。あそこのベンチで待ってますからどうぞごゆっくり」
「ごめんね。すぐ戻ってくるから」
紅愛の容姿では一人でいると絶対ナンパされてしまうだろう。そうなる前に早く戻ろう。
急いで用を済ませ、手を洗ってトイレを出る。奇跡的に紅愛には誰も近寄っていなかった。スマホを弄る紅愛の元へ駆け寄る。
紅愛も俺の気配を感じてかスマホを仕舞う。
「早かったですね」
「紅愛が心配だったから……それで行きたいところだったね。横にあるホ〇テ?でいいのかな?そこに行ってみたいな」
「ホ〇テですか。良いですね。行きましょう」
紅愛と腕を組みながら周りに目を向ける。やはり一人でいた紅愛に近づこうとする輩はいたようで目が合うと明らかに機嫌を悪くして踵を返していった。
「あんな人達放っておいて大丈夫ですよ。さっ時間が勿体ないですし早く行きましょう」
「うん、行こうか」
紅愛が気にしていないなら別に気にしなくてもいいだろう。俺も早く忘れるとしよう。
ホ〇テに行った後、予約していたレストランで昼食を済ませた俺達は、ベンチに座って一つのチュロスを食べさせ合いながら次にどこに行くか話していた。
「はい、あーん」
「あーんっ♪ん〜おいひぃです♪」
チュロスを口に含む度に紅愛は幸せそうな表情を浮かべる。紅愛は口に含んでいた分を食べると今度は俺が持っていたチュロスを手に持ち、俺の口元へと運んだ。
「蒼太くんあーんです」
「あーん………美味しいけどそろそろいいかな。後は紅愛が食べていいよ」
「本当ですか!?では食べさせてください♪」
チュロスを返してもらい、紅愛の口元までチュロスを運ぶ。ハムハムと美味しそうにチュロスを頬張る紅愛を眺めているとハムスターを餌付けしている気になってきた。なんだか凄い和む。
ほんとに可愛いなぁ
あの後結局話し合わずに紅愛の行きたい所に行くというプランに切り替えた俺達は何個かのアトラクションで遊んだ後、パレードが始まるので他の人達に倣って場所取りを行っていた。
「楽しみですね蒼太くん。パレード見るの久しぶりでワクワクしてます」
「俺は初めてだな。前はパレード始まる前に帰ってたから」
「じゃあ私が蒼太くんの初めてなのですね。ふふっ♪また一つ蒼太くんの初めてを貰っちゃいました」
初めてて……まぁ否定はしないけども。
「……あっ!来ましたね」
愉快な音楽が聞こえ始め、徐々にキャラクター達を乗せたフロート車が見えてきた。俺達が取った場所は片側でしかパレードを見ることが出来ないのでキャラクター達がずっとこちらを向いてくれるのだ。ネットでおすすめの場所と書かれていたのは伊達じゃない。
ゆっくりと目の前までフロート車が移動してくると近くの観客が叫んだ。
「ミ〇キー!」
様々なキャラクターを呼ぶ声が響く。それに返事をするように手を振り返すキャラクター。観客達はその姿をスマホを構えて撮っていく。
紅愛も自分の推しキャラの名前を言って、スマホを構えている。俺は紅愛のためにも紅愛の推しキャラの名前を叫んだ。
「……行っちゃいましたね。私達も帰りますか」
「その前に寄りたい所があるんだけどいいかな?」
「…はい。もちろんです」
俺がそう言うと紅愛は何かを察して期待するように二つ返事で了承してくれた。
俺は紅愛を連れて目的地へと向かった。
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ちなみに僕は最後に行ったのが小4の時です。当時のことを思い出しながら書いていたので遅くなっちゃいました。すみません。コロナが収まったら是非友達と行って記憶を新しくしたいですね。
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