第13話 林間学校①
「さて。林間学校の日がやってきたのだが。準備はOK?」
明日香&亜紀「おー!準備OKよ~」
「佑介くんおはよう。姫野さんと小路さんもおはよう。」
「小岩井君おはよう。佐島さんもおはよう。」
「ついに林間学校始まったね・・・鬼畜仕様の林間学校が・・・。」
「ん?小岩井君。鬼畜仕様ってどういうこと?」
「3泊4日で全てテント泊だよ?しかも全て自分たちで判断しないといけないという縛りプレイ。」
「あー。だからしおりがおかしかったのか・・・準備するものが全てって書いてあったね・・・。」
「そう。全て持ち込みという鬼畜仕様。さすがにテントとか持ってない班は最低限のテントは貸出するみたいだけど。食材は準備してくれるみたいね。」
「佐島さん。さすがにシャワーはあるよね?僕達、男はそこまで気にしないけど女子は厳しいでしょ?」
「さすがにシャワーとトイレは完備してるみたいよ。ねえ、姫野さん小路さんよかったら隣同士にテント建てましょうよ。私たちの班、小岩井君以外、女子だから。」
「あー小岩井君。ハーレム乙。」
「東川君、君にだけは言われたくないよ。」
小川さん&河東さん「小岩井君、二股男・・・東川君、よろしくお願いしますね。キャピ。」
「うん。言い直したけど隠せてないからね!」
そして1年生180名はバスを連なり3時間ほど掛かる山間のキャンプ場に到着し集合して説明を受けていた。
「えー1年生のみんなにはこれより4日間、地獄を味わってもらう。準備段階から全て自己責任である。そのかわり、学校としての授業、強制出席課外授業は無い。ひたすら生き残るためにどうしたらいいか考えながら生き残ってほしい。では解散して各自生活するように!」
「うん。おかしいね。てか頭おかしいでしょ?小岩井君の班は生き残れそうかい?」
「実は僕はキャンプとかしたことがなくて。とりあえず専門誌に載ってるものは買ってきたよ。」
「気合い入ってる格好だもんね~女子は山ガールか。明日香。私たちも山ガールすればよかったかな?」
「亜紀。わかってるくせに。サバイバルにはこの作業服が一番よ。」
佑介、明日香、亜紀はおそろいの長袖長ズボンの作業服でごついブーツ。佑介にいたっては上着を脱ぎ首にタオルを巻き、農作業仕様である。
「よし、ここが小高くなっていい場所だね。2梁テント建てれるし水場もすぐそこだし、ここにしよう。」
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「あの?東川君。たった20分でテント建てて。もう炭火も火がついいていて。焚火もいい具合に燃えてるよね・・・姫野さんも小路さんもやたらと慣れてるし・・もしかして玄人?」
「玄人というかね・・・僕達幼馴染ってことは知ってると思うけどさ、生まれ育ったとこってものすごい田舎だったの。だから遊ぶとこなくてさ・・・よく3人でキャンプしたんだよとある理由があって3人で1か月間ぐらい山の中で生活したこともあってさ・・・ははは。」
「まじか・・・東川君、正直説明書読んでもテントの建て方がさっぱりわからないんだ。手伝ってもらえないかい?」
「うん。お安い御用だよ。明日香。亜紀。火起こし頼んでいい?男で設営はするからさ~。」
「いいわよ~。明日香は小川さん達に火の保たせ方を教えてよ。」
「分かったわ。小川さん、河東さんこっちにきて~。」
「じゃじゃーん。魅惑のオールテンダーブルーシート様登場!!拍手!」
「ぱちぱちぱち。さて小岩井君テント建てようか。おっいいテント買ったね。これは正解だよ。どうも、明後日から嵐になりそうだからね~しょぼいテントならすぐに飛ばされるか破れるね!」
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「東川君、ちゃら男グループと自称カーストトップ集団はなんか場所でまだ揉めてたよ。あっちのほうがいい場所なの?」
「小岩井君。確かにあの辺りは見た目はいいんだよ。だけど、キャンプとしてはどうかな?って感じだよ。てかあいつらまだテント建ててないの?さすがに時間的にやばいと思うけど。」
「協力的な班は東川君の班と僕たちの班で手伝ったからね。もうみんな食事の準備してるよ。あいつら、女子も結構いたけど大丈夫なんだろうか?」
「おお、東川、小岩井。おまえらの班は大丈夫だな?周りの班を助けてくれてありがとうな。東川の班は高校生らしくないテント設営だな・・・本格的で無駄がない・・・それで相談なんだが今回、直接的に生徒に手を貸すのが禁止されてるのであそこの馬鹿共の面倒みてくれないか?」
「相模先生。実は何度も手伝うと伝えてるんだけど拒否されてるんですよ。なんかプライドがどうのって言ってました。」
「はあ~。馬鹿なのにちっぽけなプライドだけは持ってるんだなあ。めんどくさい。そういう事ならあの馬鹿どもの自己責任だ。迷惑かけてきたらすぐに連絡しなさい。指導するので。」
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「予想はしてたけど支給される食材は駄目なものばかりだったね。食材たくさん持ち込んでてよかったわ。幸い冷蔵庫は使い放題だったし。今夜はバーべーキューなんてどうかな?」
「明日香。それでいいよ。小岩井君の班も一緒だからいいと思う。下処理はお願いしていい?」
「女子でするわ。男子でコンロお願い。」
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「うん。この肉うますぎるよ。東川君たちっていい肉持ち込んだね」
「たくさん、あるからお腹いっぱい食べてよ。」
「小路さん、見た目は派手だけど、料理とか気配り完璧だね。正直、見直したよ。姫野さんは料理上手すぎ。そして女子をよくまとめてるよ。」
「まあ・・・自慢の二人ではあるんだよ・・・・いい女性たちだよ。」
「僕の佐島さんもいい女性だよ。」
「うん。そうだね。アウトドアには不慣れだけど、普段はスペック高そう。」
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東川班&小岩井班女子「シャワーみんなで行ったから安心だったわ。ボディーガードありがとう。」
佑介&小岩井「いえいえ。お安い御用です。」
「ゆうくん。あの問題の集団、テントも建ててないし火も起こしていなかったから食材を生でかじってたわ。」
「明日香も見たんだね・・・あれって本当に男どもが悪いし情けない。せめて女性は守れよって感じだ。」
「おお、東川君、二股男の称号は伊達じゃないね。私たち、東川君の事見直したわ。」
「小川さん・・・ありがとうね・・・はあああー、明日香。シチュー作ってくれ。持っていくよ。」
「さすがに女子はほっとけないよね・・・わかったわ。女子のみんな手伝って。」
そして佑介は明日香たちが作ってくれたシチューを問題の集団の女子に差し入れした。涙を流して喜んでいた・・・。
佑介はせめて女子たちの分だけでもテントを建てようとしたが意識高い系の男子が激しく拒否したので撤退したのであった
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