ペイオフ

「どうも、浦島太郎です」

「わたくしは講師の亀でございます。前回申し上げた通り、3大メガバンクの普通預金の金利は現在0.001%です」

「低いよなぁ」

「告白の成功率が0.001%って言われたらどうします?」

「いや、それもう、振られるの確定だろ」

「という感じなので、地方銀行やネット銀行に乗り換えるのもアリだと思います。ご存知かもしれませんが、たとえ銀行の知名度が低くても、預金者はペイオフで保護されるので安心です」

「ペイオフって、言葉はたまに聞くけど、具体的にはどういう制度なんだ?」

「ざっくり説明すると、仮に銀行が破綻してしまっても、1,000万円までは預金保険機構が払ってくれる、という制度ですね」

「1,000万円を超えた部分は、払ってもらえないのか?」

「そこは破綻した銀行の状況次第です。払ってもらえる可能性もありますが、保証されるのはあくまで1,000万円まで」

「なるほど」

「ペイオフは1銀行ごとに適用されますので、預金が1,000万円を超えた場合、基本的には銀行を分けるのが良いでしょう」

「基本的には? 絶対に分けるべきじゃないか?」

「預金残高が多いと、好条件でローンを組めたりしますので、1,000万円を超えてもあえて1銀行に置き続ける方もいらっしゃいます。何かと先行き不透明な時代ではありますが、そうはいっても、銀行はそうそう破綻しないという考えですね」

「そこは預金者次第ってことか。まあ俺の預金は1,000万円もないけど……」

「わたくしもです。1,000万円欲しいですよね……」

「宝くじでも買うか?」

「わたくし、宝くじには懐疑的でして」

「ギャンブラーなのに?」

「カジノは自分で遊べるから楽しいのであって、運任せの宝くじなど何が面白いのかわかりません!」

「またその理屈か……」

「とにかく、こういう時代だからこそ、賢く資産形成したいですね。以上、亀と浦島の恋愛講座でした」

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