ふるさと納税

「どうも、浦島太郎です」

「わたくしは講師の亀でございます。浦島殿、ふるさと納税のご経験は?」

「いや、話は聞くんだけど、正直よくわからなくてさ」

「ふるさと納税は、任意の自治体に寄付をすると、払った税額が翌年度の住民税から控除されるという制度です。要は税金の前払いですが、たいていは返礼品が貰えるので、普通に住民税を納税するよりちょっと嬉しい……という制度ですね」

「出身地に寄付するのか?」

「いいえ。名称はふるさと納税ですが、縁もゆかりも何もない自治体に寄付しても構いません。わたくしは毎年、鳥取県に寄付をして松葉ガニを貰っております。旬のカニって最高ですよねぇ」

「カニが好きなカメ……」

「何か問題でも? なお控除限度額は、所得や働き方によって変わります。ふるさと納税のサイトには、たいていシミュレーターがありますので、試しにご自分の限度額を計算してみては如何でしょうか」

「限度額を超えたら、ペナルティとかあるのか?」

「ありません。寄付額に限度はないので、いくらでも可能ですよ。ただ、限度額を超えた部分は控除されないので、自腹で自治体に寄付をしたことになりますね」

「なるほど」

「まずは少額の寄付をするも良し、多少自腹を切って豪華な返礼品を貰うも良し。なお基本的に確定申告が必要ですが、サラリーマンかつ寄付する自治体が年間5つ以内なら、ワンストップ特例制度を使うことができます。この場合は確定申告不要です。税額がいくら控除されたかは、5月頃に自治体から届く住民税通知書に記載がありますので、念のため確認しましょう。また、限度額がいくらであれ、2,000円は自己負担となります。その他の細かいルールは、国税庁のホームページなどで確認してください」

「わかった、俺もやってみるよ」

「締切は12月なので、それまでゆっくり考えるとよろしいでしょう。以上、亀と浦島の恋愛講座でした」

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