テクニック疲れ
「どうも、浦島太郎です」
「わたくしは講師の亀でございます。こういう講座をしている関係上、わたくし恋愛情報のサイトを日々チェックしているのですが、何だかドッと疲れてしまいました」
「急にどうした? 理由は?」
「疲れる原因は2種類あります。その1、筆者の主観でしかない意見をテクニックとして紹介している」
「たとえば?」
「『LINEは返事がもらえるよう質問形式で送ろう!』みたいなやつです」
「まあ、ある意味それもテクニック……なのか?」
「でもそれ、筆者の好みじゃないですか? 質問形式のLINEを重荷に感じる人だっていますよね? たとえばわたくしとか」
「まあ質問の内容や頻度によるから、一概には何とも言えない問題だな」
「その2、恋愛以前の常識をテクニックとして紹介している。『LINEに返事が来なくて不安なの? 相手は忙しいのかもしれないよ! 怒らずにしばらく待とうね!』みたいなやつです」
「そりゃまあ、そうだよな」
「確かに正しい意見ではありますよ。『LINEに返事が来なくて不安なの? 相手はきっと浮気してるんだよ! ガチギレして殴ろうね!』とは言えませんし」
「ジャイアンかな?」
「ジャイアンでもそんな真似しないでしょう。とにかく、そんな感じで、玉石混合の情報に振り回されて疲労がたまっているわけです」
「お疲れさん」
「申し訳ありません。この講座も、恋愛について調べるのも、わたくしが好きでしている行為ですから、本来はここで文句を言うのは間違っているのですが……」
「仕方ないさ。恋愛って正解がないからな。だからこそ、何か言う時は主観になるし、男女問わずみんな必死になるんだよ」
「そうですね。今までわたくしが言ってきたことも、あくまで主観に基づいたアドバイスですが、1つの意見として受け止めていただけると幸いです」
「了解、これからもこの調子で続けような!」
「はい。以上、亀と浦島の恋愛講座でした」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます