膝枕

「どうも、浦島太郎です」

「わたくしは講師の亀でございます。今日は膝枕の話を……」

「待ってました!!!」

「急に大声を出さないでくだされ」

「彼女にして欲しい行為といえば、やっぱ膝枕だよな! あ、耳かきもセットで!」

「そんなに膝枕が好きだったとは知りませんでした。どういう部分がいいのでしょうか?」

「そりゃ、あれだろ? 膝枕の魅力は何と言っても、彼女のふとももに頭を乗せられるところだが、決して下心ではないんだ。むしろ安心感? 包まれてる感じ?」

「ほう」

「普段なら女に甘えるなんて格好悪いけど、膝枕中はそれが許されるというか、心を開いてリラックスできる感じだよな!」

「なるほど。確かに、公園で膝枕しているカップルを見ると、何となく微笑ましい印象を受けますよね。腕枕と違って、外でも気軽にできますし」

「腕枕は、行為の後っていう前提だからな……。そういえば、先週の講義は、腕枕は腕が痛いから注意しろって話だったな」

「はい」

「ってことは、膝枕する側の女性も、本当はふとももが痛いんだろうか?」

「はて、どうでしょうね?」

「はて……って、筆者は経験ないのか?」

「筆者にそんなラブラブハッピーな経験があると思いますか? 当然ないに決まっています。筆者が経験を語れるのは、酒の話と離婚の話とイボ痔の話だけです」

「それもどうかと……」

「話を戻しますが、膝枕といえば、やはり公園デートがチャンスですよね。おうちデートもありですが、そもそもある程度仲が深まっていないと、相手の家には行かないでしょうし」

「そうだな。狙い目は小さな公園じゃなく、芝生で休めるような大きな公園だな。一緒に弁当を食べて、ちょっと眠くなってきたなぁ……からの膝枕とか最高の流れだよな!」

「ええ。彼女ができた暁には、是非そうなさってください。以上、亀と浦島の恋愛講座でした」

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